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出来立ての駅
西鉄天神大牟田線に2024年3月16日開業した桜並木駅を訪れてみました。
駅名となっている「桜並木」は他県、特に大手私鉄ではあまり見られない名前。しかし、西鉄には「花畑」といった花に関わる駅があるので、最初は違和感はあったものの、しばらく経つと何も思わなくなる不思議さがありますw
駅名が「桜並木」と付けられるぐらいなので、駅名標には「桜」が描かれています。
桜だけが描かれた看板。一応、広告が設置できそうなスペースですが、広告がないためか桜の絵が置かれています。
雑餉隈(鹿児島本線との交差地点)~下大利は、それまでは地上を走っていましたが、踏切による渋滞を解消するため、2022年8月に高架化された区間になります。
桜並木駅は線路の高架後に、道路と駅舎をつなぐ階段などの工事を実施。1年半経った2024年3月に開業し、現在に至っています。
それにしても、この区間が高架になっているのが、未だに馴染めません(笑)
ホーム
桜並木駅は2面2線。ホーム中央にエレベーター、二日市方にエスカレーター、天神方に階段があり、それぞれ改札口と行き来できます。
この辺りは特急・急行が数分に1本通過する区間。高架前は減速運転を実施していた優等列車も高架化が完了したことで遠慮なく高速通過していきます。
ちなみに桜並木と雑餉隈の駅間はなんと500m!
500mなんて歩いて5分前後で行ける近さ。
そんな至近距離に駅があるなら、ホーム端から雑餉隈駅が見えるだろ!
と考えてホーム端から雑餉隈駅方面を見たのですが、思ったより急カーブかつ駅の方向に高い建物がある影響でわずかに見えませんでした。。。
大牟田方面は一直線に線路が延びていることもあり、大牟田側のホーム端に行くと春日原駅の2面4線のホームを見ることができます。
電柱があるので少し見ない箇所もありますが、待避線側のホームは普通に見えます。
大牟田側のホーム端に行くと地上とは別に上空も楽しむことができます。
桜並木駅の近くに福岡空港があるということもあり、福岡空港に離着陸する飛行を眺められます。
特に、南側から滑走路に着陸する場合、桜並木駅近くを通るルートになっている為、結構間近に飛行機が通る様子を眺めることができます。
飛行機のルートとしては、福岡市内から那珂川上空→春日・大野城→福岡空港に着陸する際、飛行機は大きく左にカーブを描きながら着陸します。
ビジュアルアプローチ(またはサークリングアプローチ)による着陸は、高架化された線路・特に桜並木駅からは綺麗に眺めることができます。
今までは福岡空港の展望室や離陸前の飛行機の中から見れてはいたものの、近くで・綺麗にビジュアルアプローチを眺められるところは少なかったです。それが新しくできた高架化ホームから綺麗かつ近くで眺められるのは、ちょっとした副産物なのかもしれません。
注意点としては、当たり前ですがホームなので立ち止まって見ること。また、桜並木駅は特急・急行が遠慮なくぶっ飛ばして通過するので、安全のために列車通過時は列車確認を行う必要があります。
出発案内は、主要駅に設置されているLCD案内の小型版。先発・次発・次次発まで表示されています。
天神大牟田線では、普通列車だけしか止まらない駅に出発案内のLCDが設置されることはなかったと思います。そういった点でも桜並木駅に設置されたのは珍しいと思われます。
最新化の波は時刻表にも。なんと紙ではなく電子時刻表!
高架化で先に開業した春日原駅にも導入されているので、桜並木駅が2駅目になります。
デジタル時刻表は、現在時刻の時分と次時間のサイズを大きく表示させるタイプ。大体は直近の時刻を見る人が多いと思うので、すぐ乗りたい時刻を見るにはとても分かりやすいです。
改札~地上
ホームと改札口を結ぶ階段。高い所に駅があることもあり、この階段を登り下りするだけで体力を使いますw
階段を降りると改札口フロア。改札内は結構あっさりしており、パッとした印象は「LCCが発着する空港ターミナル」。
殺風景?な感じが他の駅でもあまり見られないので、印象に残りやすかったのかもしれないです
改札は中央改札口と北改札口の2か所ずつ。
中央改札口の方は駅員が配置されておりIC/切符の両方対応。一方の北口は駅員がおらず、ICカード専用改札になっています。
中央改札口の方は切符うりばが設けられており、自動券売機が2台。
一方の北口は券売機が無く、チャージ専用機も設置されていませんでした。切符購入やチャージする際は、中央改札を利用する必要があります。
中央改札前には自動販売機2台と配達・受取用のロッカーが配置されていました。
逆にこれ以外は何もありません。
一方の北口は中央改札よりもっとさっぱりで何も設置されていませんでした!
現在も工事中の為か、北口は何も面白みのない場所になっていました。
駅舎外
改札前の階段を下るとやっと地上に降りられます。
階段を降りる際、高架下の様子を眺められますが、ここは高架前の天神大牟田線が通っていた場所になります。かつて列車が通っていたところを通ると、不思議な感覚になります。
中央改札側はもともと西鉄バスの雑餉隈営業所が存在した場所になります。雑餉隈営業所だった場所は高架工事中に閉鎖され、現在は駐車場に変貌しています。
バスの営業所はほんの少し南東に移動し、桜並木車庫として存在。引き続きこの地には西鉄バスの車庫があり、バス群を眺めることができます。
開業して半年しか経っていないこともあり、とても綺麗な駅舎。色は黒・白・ラインに緑ととてもシンプル。
中央改札の西側には駅名横に桜が舞っており、駅名になぞらえた模様になっています。
終わり
桜並木駅の様子はここまでとなります。
駅名が「桜並木」ということもあり注目を浴びていましたが、実際に訪れてみるとある意味「普通の高架駅」と言った感じでした。
それでも、春になると駅名にあるように近くの桜並木で桜が楽しめるようです。
そういった意味でも、桜の時期にまた訪れてみたいと思います。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
駅訪問記は、他にも色々!
訪問日:2024年9月