電車でGO!
鉄道好きの人なら誰でも一度はプレーしたことのあるゲーム。そんな電車でGO!のアーケード版、64、プロフェッショナル仕様などで運転可能だった田沢湖線&奥羽本線(秋田~大曲)に乗車してきました。
秋田新幹線でも乗り通し可能ですが、北海道・東日本パスを使用して旅行中だったので、普通列車で移動。電車でGO!では何度も秋田⇒大曲、大曲⇒盛岡の間を行き来しましたが、現実で乗車するのは今回が初めて。乗車する前から若干ワクワクしていました。
目次
県境越えの普通列車が少ない田沢湖線
朝5時5分。この日は田沢湖線の普通列車でまずは大曲。横手に寄り道したのち、奥羽本線を北上する予定でした。
そんな田沢湖線は秋田新幹線の車両も通る区間ですが、秋田・岩手両県を超える普通列車は1日4本しかありません。その4本ある普通列車の内1本は早朝に運転されるので、朝早くに行動するしかない!ということで、早朝の盛岡駅にやってきました。

盛岡駅の駅舎に入り、盛岡駅の北改札口へ。

改札に入る前に東北新幹線の発車案内を見ていました。
というのも、2022年3月の地震の影響で東北新幹線は1か月の間、東京方面への運転が出来ていませんでした。
その後復旧が進み、ちょうど2022年4月14日に東北新幹線が全線再開。発車時刻にも「東京」という文字が復活していました。

さて、本題の田沢湖線のホームへ向かいたいと思います。
発車案内を見ていると、今回乗車する田沢湖線の普通列車が盛岡駅の一番列車と思っていたのですが、東北本線 一ノ関行きが一番列車でした。

田沢湖線の時刻表。
田沢湖線の普通列車の本数はかなり少ないと思っていたのですが、一覧で見ると思った以上にありました。午後に関しては1時間に1本ペース。一つ一つ見ていると盛岡~雫石までの区間運転が多い印象でした。

田沢湖線が発車する8番線へ。盛岡駅の田沢湖線始発列車は5時20分ですが、次に田沢湖・大曲駅へ向かう普通列車は9時間後の14時22分。早朝の次列車が午後と極端に時間が開きます。青春18きっぷや北海道・東日本パスで田沢湖線を乗り通す際は計画的に。

8番線ホームには東北地方でよく見る701系・4両編成が停車中。ただし、田沢湖線は秋田新幹線が通る関係で線路幅が標準軌。その関係で田沢湖線の701系は、標準軌使用になっています。

上の写真、行先方向幕が「回送」になっていますが、乗車する701系は前2両が大曲行き。後ろ2両が赤渕駅で切り離すことになっていました。

盛岡駅の田沢湖線ホーム上にある駅名標。

盛岡駅にある田沢湖線の車止め。電車でGO!でたまに暴走し車止めにぶつかっていました(笑)

田沢湖線(盛岡⇒大曲)
盛岡駅を出発した大曲行き普通列車701系。盛岡駅を出発後、IGRいわて銀河鉄道(旧東北本線)と分かれ、線路は上り勾配に。
視線を上に向けると東北新幹線も2手に分岐。青森方面に向かう東北本線は右手へ。秋田新幹線は左手に分岐。

しばらくすると秋田新幹線用の線路と普通列車用の線路が合流。田沢湖線の線路が一つに。

秋田新幹線の車両が通るということもあり、普通列車は中々の速さで大曲に向けて進行。早朝の盛岡市内を駆け抜けていきます。

そんな田沢湖線、盛岡市近郊は一軒家やマンションが多く見当たりましたが、盛岡駅から数分走行すると田畑が広がる風景に変わります。

盛岡駅から23分。田沢湖線の岩手県側最後の駅・赤渕に到着。赤渕駅では列車の切り離し作業を行う為、8分停車。

発車までしばらく時間があったので、朝の赤渕駅を見学。


赤渕駅の発車時刻表。盛岡~赤渕駅間の区間運転を行う普通列車がある関係で盛岡方面の列車が多少多いですが、それでも1日7本。赤渕から先、県境を越えて秋田県田沢湖・大曲へ向かう普通列車に至っては冒頭にも書いた通り、1日4本しかありません。

赤渕駅のホーム端から田沢湖方面。この先、秋田~岩手県の県境は奥羽山脈を越える険しい山越え区間になります。

赤渕駅で車両の切り離し作業を行った後、赤渕駅を出発。車両の切り離しを行ったので、2両編成となりました。
赤渕駅を出発後、進行方向右手に田沢湖線の前身、橋場線橋場駅方面の線路が続いています。雰囲気だけですが、橋場線の線路跡を確認できました。

奥羽山脈の区間に入った田沢湖線。家や建物が一切無くなり、見えるのは木だけ。

その奥羽山脈超えの途中に、列車の行き違いが行えるよう信号場が2か所あります。
岩手県側にある信号場・大地沢信号場。田沢湖線は単線ですが、田沢湖~赤渕の駅間はとても長いので、途中に信号場が設けられています。

ただ、早朝の時間帯ということもあり、すれ違う列車はありません。
大地沢信号場を通過すると、いよいよ岩手・秋田県の県境越え。トンネルは仙岩トンネルで、奥羽山脈・仙岩峠を突き抜ける約4kmのトンネルです。

秋田県側に入り、志度内信号場を通過。ここでも列車の行き違いができるようになっていますが、こちらも早朝の時間帯はすれ違いの列車なし。

車窓を見ていると、唐突に道路の橋が出現。しかもトラックが通っているではありませんか!
調べてみると田沢湖線と並行するように国道46号線の橋だったようです。田沢湖線も山中を通っていますが、国道46号線も結構すごい所にあります。

志度内信号場からしばらく走行すると土地が開けたようになります。先ほどまで無かった遠くの山が見えるようになりますが、この辺りまでくると間もなく田沢湖駅に到着します。

赤渕駅から18km16分走行したのち、田沢湖駅に到着。

早朝の時間帯は田沢湖駅始発の列車が2本あるので、全てのホームに701系が停車することになりました。
田沢湖駅からは大曲や横手、秋田市内の高校に向かう高校生が多数乗車してきました。
田沢湖駅を出発すると、進行方向の左手に薄っすら雪が積もった山々。朝日に照らされて、なかなか綺麗な光景でした。

田沢湖線の途中駅は秋田新幹線が通過するということで、待合室に注意張り紙。

生田駅を過ぎると先ほどのまでの山越え区間は終わり。山は遠くの車窓になり、近くには田んぼが広がります。

角館駅の手前で旧国鉄角館線、現在は第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道と合流。秋田内陸縦貫鉄道は角館~鷹ノ巣(奥羽本線)を結んでいます。

角館駅からは更に大勢の高校生が乗車。
さすがに大勢の中で写真を撮るのは×な気がしたので、大曲駅到着まで景色を眺めているだけにしました。
盛岡駅から1時間30分で終点の大曲駅。

大曲駅は田沢湖線の終点駅ということで、キロポストと終点を示すポストが設置されています。

田沢湖線&秋田新幹線の車止め。

秋田新幹線は大曲駅でスイッチバックし秋田・盛岡方面へ向かいます。
3番線は田沢湖線の普通列車。右の11・12番線は秋田新幹線が停車するホームです。



大曲駅の改札上にあった出発案内板。この後は、未乗車区間だった大曲~横手駅間を往復。その後、秋田へ向かいました。
奥羽本線(大曲⇒秋田)

田沢湖線を通った後は、奥羽本線へ。一旦、横手駅へ向かったのち、秋田へ向かいました。
横手駅で秋田行き普通列車に乗車。

神宮寺駅まで座っていましたが、座席が埋まってきたこともあり再び写真が撮りづらい・・・。後方を見ると一番後ろ、運転席横のスペースが開いていたので、そちらに移動しました。
一番後ろへ行くと後方展望がよく見えます。
電車でGO!では秋田⇒大曲駅間の普通もしくは快速列車の運転が可能で、それと同じ光景が流れます。

流れていく風景を見ていると電車でGO!と完全に一致・・・というより、電車でGO!はよく再現できているゲームだなと改めて実感していました。


峰吉川~羽後境駅間は山間区間を走行。線路も何度も曲がりながら走行。

最高速度130kmの秋田新幹線もこの辺りでは120kmが最高。

上の写真を撮ったあと、秋田新幹線のE6系とすれ違い。ただし、タイミング良くカメラを電源OFFにしており取れなかった模様・・・
羽後境駅に停車すると、青信号が2つ。秋田新幹線も秋田~盛岡駅間は信号機を使用。

秋田新幹線の信号も青になっていたのでE6系が来るのかなと思いましたが、つい数分前にE6系とすれ違ったばっかり。ただ青になっているだけかなと思っていました。
羽後境駅を出発。写真に写っていませんが、大曲方面の列車とすれ違い。

羽後境駅を出発したなーと思っていると、まさかのE6系ともう1回すれ違い!少し手こずりましたが、E6系の撮影に成功!!
羽後境駅の信号が青だったので少し心の準備をしていましたが、それが功を奏しました(笑)

JR東日本アプリで列車の運行状況を確認しましたが、すれ違った列車の情報無し・・・ということは、回送列車がたまたま通過したみたいです。この日から東北新幹線が全線再開したので、送り込み車両だったのでしょう。
地味に秘境駅の大張野。大曲~秋田駅間ではそれなりの乗降がありましたが、唯一、大張野駅では乗降なし。

大張野駅は直線なので、秋田新幹線の走行撮影にピッタリに見えました。
大張野~和田駅間にある岩見川を渡る緑色の鉄橋。電車でGO!では、鉄橋を渡る前に警笛を鳴らすとボーナスポイントが貰えます。しかし、実際の通過時に警笛は鳴らしませんでした。


和田駅を出発した普通列車。
和田駅手前の制限速度45kmで何度減点を食らったことやら。。。
和田⇒四ツ小屋と通り、終点の秋田駅へ。

秋田駅手前で秋田総合車両センターの横を通過。

この区間も電車でGO!でよく見た光景の区間です(セクションに入るのでマスコンを切らないと・・・)
701系1編成が車庫に入っていました。

秋田総合車両センターに止まっているE6系。地震の影響なのか分かりませんが2編成いました。

直前で羽越本線と合流し、秋田駅に到着。
秋田駅ではなまはげがお出迎え。


大曲⇒秋田駅間では後方展望を楽しみました。電車でGO!で運転していた時の景色がフラッシュバックのように思い出し、なかなか面白かったです。今度は電車でGO!と同じ秋田⇒大曲⇒盛岡の前面展望を楽しんでみたいです!
ということで、今回はここまで
それでは~
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乗車日:2022年4月14日