目次
小出駅(新潟県)
上越線の列車に揺られ、新潟県魚沼市にある小出駅に到着。
小出駅では、自分と同じく只見線に乗り換える人が多数下車。座席数が少ない為、一部で乗換ダッシュが繰り広げられていました。
自分は、途中の只見駅で下車する予定、かつ小出~只見駅間は1時間。
立って移動できるので、特に急がず。
只見線は小出駅の4・5番線にて発着。
小出線は本数が少なく、列車が片方のホームしかいなくてもおかしくないですが、
昼の時間帯は4・5番線のどちらにも列車がいます。
13時台の列車は4番線から発車で、この時はE120系2両編成で運転されていました。
ちなみに5番線に停まっていたのは、キハ110系。JR北海道から転属されたようで、側面に薄っすらと「JR北」の文字が入っていました。
小出駅の只見線発車時刻表。
1日6本と列車本数は少なく、5時台の後は13時台と約8時間も列車が来ない時間帯もあります。
只見線は小出までなので、駅名標の片方は空欄。
只見線の起点は会津若松駅で、小出駅は只見線の終点になります。
4・5番線から新潟・会津若松方面を眺望。
線路をよく見ると只見線と上越線を連絡する線路はあるものの、現時点では直通する列車はありません。
反対に浦佐・群馬方面
昔は只見線と浦佐方面は繋がっていたそうですが、今は繋がっておらず。その代わり、現在は転車台が設置されています。
ホームから見る福島方面。山々と空の青さがとても綺麗で印象的でした。
只見線乗車記
13時12分発の会津若松行きに乗車し只見駅へ。
乗車した際は、既に立ち客が出ている程でどこに立って1時間居座るか迷いました。
探していく中である場所で丁度良いスペースを見つけたので、そのスペースで1時間過ごすことにしました。
小出 ⇒ 只見
13時12分 小出駅
列車は定刻通りに小出駅を出発。
小出駅出発後すぐ、右カーブで東方向に向かって進んでいきます。
新潟県内は稲作が良い感じに育ったいる田んぼを見ながら進行。
自然豊かな場所で育っているので、秋には美味しいお米になったはずです。
小出~入広瀬駅間でも田んぼや森林・川といった自然を見る機会は多いが、それでも沿線には家があり、まだ人気が多くある区間でした。
ところが、入広瀬を過ぎると景色は一遍。
一気に超ローカル線に転じ、山や川・トンネル区間が増加。只見線と並行する国道252号線にはスノーシェッドが備え付けられており、この辺りは雪が多いことも構造物から把握できます。
13時56分 大白川駅
小出駅から約40分、大白川駅に到着。ここまで新潟県だが、次の只見駅より福島県に入る。
小出駅始発の一部列車は大白川駅止まりで、大白川~只見駅間を走る定期列車は1日3往復となる。
ちなみに、駅名標をよく見ると両側の次駅が変更された跡があります。
もともとは入広瀬~大白川の間に柿ノ木駅。大白川~只見駅の間に田子倉駅が存在していました。
ただ、柿ノ木駅は2015年3月に廃駅。田子倉駅は2013年3月に廃止されています。
大白川を過ぎるといよいよ只見線の本領発揮。
車窓から見える景色は山や川といった自然物のみ!
並走する国道252線とそこを通る車はたまに見えますが、人家が一切見当たりません。
山間部の県境になると、住む人は誰一人いません。
大白川~只見線駅間はトンネルが多く存在し、トンネルも比較的長い。景色を見える時間は短いです。
そんな中、2013年に廃止された田子倉駅が現在も形として残っていると知り、どんな状態で残っているのか楽しみにしていました。
ワクワクしていたのですが・・・
トンネルと外気温差の影響で、ガラスが曇りあまり見えず・・・
ガラスの曇りが晴れたかと思ったら、田子倉駅は既に通過済み。
写真を撮れたときには、遥か左に田子倉駅がありました。。。
ちなみに、田子倉駅は14時15分頃に通過。大白川駅を出発して、約27~28分後に田子倉駅を通過していきました。
旧田子倉駅通過後、約7~8分の長いトンネルを走り、抜けた先に只見駅。
14時25分着 只見駅
只見駅では10分の停車時間。
この只見駅で下車する人もいれば、この時間を利用して写真を撮りに行く人など、列車の中にいた人が一斉に散っていきました。
小出~只見駅間は車掌が乗務しツーマンでの運転でしたが、只見~会津若松駅間はワンマン運転でした。
2011年7月の豪雨による災害で、会津川口~只見駅間で長期に渡る運休が続いていましたが、2022年10月1日に11年ぶりとなる全線運転再開。
現在も横断幕が只見駅の構内に掲げられています。
駅横には地元の方による花壇と手作りのフラガール。
駅舎に入ると豪雪地帯らしくストーブが常設されています。
運賃表と只見駅の時刻表。
時刻表はかなりスカスカで、上下合わせて1日6本しか定期列車は来ません。
只見駅の駅舎は横長なスタイル。豪雪地帯な為に、平べったい屋根になっているのが特徴。
また、駅前には路線バスも来ていますがこちらも本数は少なめ。乗車の際は事前にチェックが必要です。
駅近くの踏切を渡り、駅の反対側へ。
出発時間が近くなると流石に周囲に誰もおらず、人気を気にせず写真が撮り放題。
いい感じ?かは不明ですが、個人的には満足な写真が多く撮れました。
乗ってきた列車は、定刻通り15時35分に只見駅を出発。会津若松に向けて、再び走り出していきました。
只見湖
この日は只見駅の近くにある宿で宿泊。
しかし、只見駅に着いた時刻ではチェックインには少し早すぎたので、駅前にある只見町インフォメーションセンターへ。
インフォメーションセンターでレンタサイクルをおこなっているので、到着後すぐに申込。
時間つぶしがてら、只見町を自転車でふらついてみました。
只見駅から自転車で1分。歩いても約5分のところに、SL「C58 244」が保存・展示されています。
ちなみに、只見線で走ったSL・・・というわけではありません。
SLを見た後は、只見町を南西方向へ。
途中、ふと山の方を見ると虹が綺麗に、くっきりと見え、謎に感動しました(笑)
写真でもくっきり見えますが、肉眼だと更にはっきり見えていました。
ここまで綺麗な虹が見れるのも早々ないと思います。
虹を見た後、本来の目的地である只見湖(只見ダム)に到着。
自転車で只見駅から約12分ほどで来ることができ、サイクリングとしては比較的近いところにあります。
Googleマップで調べてみると只見駅~只見湖まで約2.5kmらしいです。
只見湖の更に先には田子倉ダムが存在し、時間があれば自転車でも向かうことが可能。
ただ、この時は返却時間が迫っていたことと、只見湖~田子倉ダムの途中に急な坂がしばらく続くという情報をレンタサイクルの受付時に聞いたので、今回は諦めました。
只見湖でも十分にダムを楽しめたので、これはこれで満足しました。
次は、時間を作って田子倉ダム。果てには旧田子倉駅・・・まで行ってみたいです。
只見湖からの帰り道、ふと視線を山の中に向けると何やら鉄道の遺構らしきものを発見。
調べてみると田子倉ダムを造る為に、只見駅から田子倉ダム専用鉄道が通っていた模様。
田子倉ダム建設時には使用されていた線路が現在もはっきり残っていました。
ちなみに、今回レンタサイクルで使用したのは、電動アシスト自転車。
料金は1時間1,000円。少しお高めですが、電動ということもあり超ラクでした(^_^)
只見 ⇒ 会津若松
只見で1泊し、翌朝。
朝7時発の列車に乗車するために、この日も早起き。
周囲は自然に囲まれていることもあり、朝早い時間帯の空気も美味しい。
ホームに着いた時は、休日ということもあり誰もいない。
誰もいないうちに、駅施設や周辺を撮りまくり。
只見駅のホームは1面2線。
只見駅の駅舎側の線路は、この時までは常時使用可能な状態でした。
しかし、この訪問から数か月後の2023年12月に駅舎側の信号が撤去され、通常発着が不可に。
信号が撤去されたことで、駅舎とは反対側のホームしか発着ができない状態になりました。
ということで、信号が並んでいる姿は貴重なものとなってしまいました。。。
7時11分発 426D 会津若松行き(普通)
小出始発かつ只見駅の1番列車が定刻通りに到着。
列車が到着する頃には、自分以外にも数名の観光客・乗り鉄の姿。
昼の時間ならば立ってもおかしくないが、早朝ということもあり列車の中は多数の空席有り。只見駅から乗車した全員がボックス席・ロング席に着席できてました。
只見駅で10分停車後、会津若松に向けて出発。
前日に続き、会津の自然を窓越しに堪能。
只見~会津川口駅は2022年まで運休が続いていましたが、途中駅の待合室はずっと残っていました。
しかし、会津横田駅の待合室を見ると至るところに「立入禁止」の張り紙。
ちょっとしたホラーです。。。
ちなみに、会津横田以外にも同様の張り紙をされている駅が数駅ありました。
本名駅の到着前、左手に本名ダム。
この川に架かる第六只見川橋梁は、2011年の豪雨で鉄橋が流された場所の一つ。
長い時間は掛かりましたが、橋の上から再びダムを眺められる日が戻ってきました。
会津川口 8時2分着
列車は途中の会津川口駅に到着。
会津川口駅では、反対側の列車待ち合わせの為、39分停車します。
列車の中で待っていても暇なので、会津川口駅を散策。
時刻表を見ると、会津川口駅から会津若松方面は6本で只見駅より3本増。
会津若松~会津川口駅の区間列車が3本存在しています。
会津川口駅の駅舎。
よく見るとJR・・・ではなく「JA」の文字。
会津川口駅はJA(農業協同組合)が併設している駅。更に、駅舎内に金山町観光情報センターもあり、ここでレンタサイクルを借りることができます。
本来であれば、レンタサイクルで金山町をうろうろする予定だったのですが、色々あって予定変更する羽目に・・・
次こそは、自転車で観光したい・・・!
時間になり、再び会津川口駅へ。
会津川口駅を出発してすぐ、進行方向左手に只見線で一番?と思ってしまうほど景色の良い所を走行。
只見川・山・家。
行ったことはないですが、ヨーロッパってこんな感じなのかなと思うほど。
ここだけ日本ではなく、別世界に来た感じでした。
周囲に民家が一切見当たらなかった早戸駅。
国道252線があるとはいえ、何もないので秘境駅と言った感じ。
ただ、この辺りは霧幻峡と呼ばれ、渡し船に乗って観光できる施設があります。
実際、早戸駅で下車し、渡し船に乗りに行った観光客もいました。
調べていると何かすごそうなので、いつか行きたいリストに入れておきます。
霧幻峡の渡し(公式HP)
只見線は只見川と長らく並行。
どちらの座席に座っても只見川を見られ、川を渡る時の鉄橋上からは景色も楽しめます。
会津坂本駅を過ぎると只見線は東。只見川は北へ進路を取るので、そこでお別れ。
只見線は東に進むと、いよいよ会津若松市の市街地に入り掛けます。
遠くに会津若松が見えた!
・・・と思わせたところで、この日の列車は会津坂下駅で約30分停車!
会津若松方面から臨時快速「只見線満喫号」が運転される影響で、交換設備のある会津坂下駅で待ちぼうけ。
列車内で待ってても暇なので、ここでも途中下車。
少し分かりづらいですが、会津坂下駅は木造駅舎。
東北の駅百選に選ばれています。
駅舎に入ると木造が見えるので、ここが木造駅舎だということが一目で分かります。
駅舎の中には、みどりの窓口・券売機が設置されており、只見線では数少ない設備が充実した駅です。
只見線で主要駅といえる会津坂下駅ですが、切符売り場の前にネコ。
ふらっと現れた猫は、切符売り場の前でリラックス。写真にはないですが、寝たりしていました(笑)
駅員の方が追い出そうとしてましたが、そんなのお構いなし。
駅員さんと猫のやり取りが面白く、爆笑しましたw
臨時快速到着後、426D列車もすぐに発車。
会津盆地をU字に進み、会津若松へ。
11時04分着 会津若松
只見駅から約4時間、終点の会津若松駅に到着!
途中の2駅で、約1時間10分の長時間があったので4時間近い乗車時間となりました。
2日間に分け、長い旅となった只見線の乗車ですが、只見線以外にも途中の只見町を少し観光したりと、充実した只見線乗車になりました。
只見線は四季折々で楽しめる路線なので、別の季節に再び乗車したいと思います。
なお、この只見線の乗車をもって2023年12月時点に「JR」と名の付いている路線は全て完乗!!
ちょっとした感動がある・・・と思いきや、次に乗車する列車の席を確保するために、そんな余裕はありませんでした(笑)
※個人的には、まだ乗車していない旧JR路線の長野~上越妙高(現:しなの鉄道・えちごトキめき鉄道)も乗ったら本当の完乗だと思っている
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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乗車日:2023年8月