2021年10月から期間限定で発売されている「JR西日本どこでもきっぷ・3日間用」を使用し、乗り鉄旅に出掛けてきました。その旅の初日に鳥取県倉吉・鳥取駅と三ノ宮・大阪・京都を結ぶ、特急スーパーはくとに乗車してきました。今回は、上りの特急スーパーはくと8号に乗ってきましたで、その時の乗車記を書いていきます。
目次
特急スーパーはくとの車両・5号車指定席の座席
倉吉駅の改札を通り、特急スーパーはくと8号が停車している1番ホームへ。今回の乗車前には、倉吉駅に以前乗り入れていた倉吉線の探索をしていましたが、それはまた別のお話。
使用されている車両は、智頭急行所有の「HOT7000」という車両。最高時速130kmで走行し、現在走っている気動車列車の中で、日本最速の気動車となっています。
それでは、特急スーパーはくとの車内に入ります。今回は、上り(大阪・京都方面)の先頭車・5号車指定席の座席を取りました。
4号車はグリーン車となっており、4号車と5号車の間には、お手洗いや洗面台があります。
先頭車の5号車に入ります。座席は、2×2列。一番前の座席は前面展望が楽しめる座席となっています。
スーパーはくとの車両・HOT7000に設置されている座席。個人的には結構快適と思う座席です。
コンセントは窓側の座席に一つあります。一つしかないので、PCやスマホを充電されたい方は窓側の座席を取られると良いでしょう。
下の写真、座席全体を撮ってみました。
座席の後ろにテーブルがありますが、テーブルの下にはドリンクホルダーが設置されているのが特徴です。鉄道車両では珍しく、常時、表に出ています。
座席がどれくらい倒れるか試してみました。写真だと分かりづらいかもしれませんが、結構倒れます。後ろの方に配慮しながらリクライニングされてください。
5号車の中間付近の座席を指定しましたが、中間付近からでも十分に前面展望を楽しむことができました。特に、倉吉~鳥取間は前の席に誰もいなかったので、満足感を高くなりました。
日本最速気動車で大阪へ
それでは、今回の目的地である大阪に向けて出発していきます。
倉吉駅~智頭駅
特急スーパーはくと8号は、倉吉駅を定時の12時19分に発車。倉吉駅発車時点での5号車の乗客数は、私も含め5人でした。
特急スーパーはくと8号は倉吉駅を出発し「さあここから!」というところで、倉吉駅のお隣・松崎駅で反対列車の待ち合わせの為に停車。しかし、その反対列車が遅れていたのもあり、4分停車遅れで運行していくことになりました。
大阪駅に到着するまでこの遅れが回復することはありませんでした・・・
倉吉から鳥取駅へ向かっている途中までは雨が降っていました。その為、前面展望といえども、ワイパーが届かない所は水滴が溜まってあまり前が見えませんでした。
ただ、鳥取駅が近づくに連れて天気が良くなり、前面展望からの景色の長めがだいぶ良くなりました。鳥取駅手前では住宅地や市街地を100km程のスピードで走行していっていたので、中々面白かったです。
特急スーパーはくと8号は、4分の遅れを保ったまま鳥取駅に到着。鳥取駅のホームには多くの乗客が待っていました。
鳥取駅で大量乗車。5号車も7割程埋まり、前方の座席は全て埋まりました。
鳥取駅を3分遅れで発車。鳥取駅からは因美線に入ります。
鳥取駅を出発した後も天気は不安定で、晴れが見えたかと思うと雲に覆われて雨が降りそうになったりしていました。
この後、郡家駅でも乗客を乗せ、智頭駅に向かいました。
智頭~上郡
高速で走行できる特急スーパーはくとも、因美線内では比較的スピードを落としながら走行。
智頭駅に到着し、智頭駅からはJR因美線と第三セクターの智頭急行智頭線に分かれます。特急スーパーはくとは、智頭急行線を通り、関西方面に向かいます。
智頭駅を発車後、しばらくは因美線と並行。
その後、智頭急行線は大きく左にカーブ、因美線は右手側に分かれていきます。
智頭急行線内からはHOT7000系の本領発揮。エンジンを爆音で唸らせながら、120~130kmの高速運転で智頭線内を走行していきます。
智頭線の最初の停車駅・大原駅では見たところでは乗降なし。大原駅のすぐ隣には、智頭急行の車両基地があります。
大原駅から先も引き続き高速走行。次の停車駅は佐用駅です。
佐用駅では姫新線と接続しており、佐用駅からは乗降が多少ありました。
佐用駅を発車後、しばらくは姫新線と並走。その後、姫新線を跨ぐ形で再びトンネルの中を高速で走行していきます。
智頭急行線内はトンネルが多く、景色を楽しめる頻度は少ないですが、高速走行時のエンジン音と時々見える高速走行の景色を交互に楽しめる路線だと思っています。
分岐器のある駅でも、減速なしで走行できるようになっており、特急スーパーはくとは駅を90~120kmで走行していきます。
智頭駅から智頭急行・智頭線を走ること40分弱。
山陰から山陽に抜け、再びJR西日本の路線・山陽本線が見えてきました。
山陽本線の上り線を跨ぎ、上郡駅手前で山陽本線と合流します。
上郡駅でも乗降が多少あり、特急スーパーはくとは智頭急行線からJR山陽本線へ。乗務員も交代し、大阪・京都方面へ向かいます。
上郡~大阪
特急スーパーはくと8号は、山陽本線でも高速走行を継続します。
新幹線の停車駅である相生駅も通過しながら、次の停車駅・姫路へ。
定刻より遅れて姫路駅に到着。
姫路駅では、新快速の米原行きが特急スーパーはくと8号の到着を待っていました。姫路駅でも乗降があり、降車より乗車の方が多い印象でした。
ちなみに新快速の車内を見たところ、姫路駅発車時点で座席はほとんど埋まっていました。
話は変わりますが、HOT7000はカーブが多い区間を走行します。
そこで、カーブでも高速走行できるよう、車両は振り子式になっています。上の写真でも分かる通り、カーブ区間では若干ですが車体を傾けて、スピードを落とさずに走行できます。
そんな特急スーパーはくとは、明石海峡付近では海の近くを走行します。この辺りになると線路が複々線になっており、特急や新快速、貨物列車は速達用(外側)の線路を通っていきます。
山陽本線内では特急以上のスピードで走る新快速から逃れる為に、特急スーパーはくとは常に全力疾走していました!
特急スーパーはくとは、新快速も停車する神戸駅を通過し、2つ隣の三ノ宮駅に停車。
三ノ宮駅では降りる人が多数だったものの、乗車の方も少なからずいました。
三ノ宮の次は、目的地の大阪。
芦屋や尼崎といった新快速の停車駅も華麗に通過し、特急スーパーはくと8号はあっという間に大阪駅に到着しました。
倉吉駅を出発して2時間30分で大阪駅に到着。
この日は大阪駅に4分遅れで到着しましたが、高速走行が楽しめましたので大変満足しました。
特急スーパーはくと8号は2~3分ほど大阪駅に停車した後、終着駅の京都に向けて出発していきました。
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終わりに
2~3年ぶりに特急スーパーはくとに乗車しましたが、やはり爽快感があって楽しかったです。
なにより最速気動車&前面展望というワクワク感が何よりたまりません(笑)
迫力でいうと、複線の山陽本線より単線の智頭急行線の方が迫力はあると思います。特に前面展望のある先頭車に乗っていると、高速で走る特急スーパーはくとの迫力を肌に感じることができるので、是非オススメします!
また、少し驚いたのが姫路より東の明石、三ノ宮からも乗車する人がいたことです。しかし、J-WESTチケットレスで特急券を購入するとで450~650円(2021年12月現在)になるので納得しました。新快速は確かに速いですが、姫路駅の時点で座席が埋まっている状態ですので、途中駅から座ろうと思うなら、あらかじめ指定席が選べる特急も選択肢の一つだと思いました。
特急スーパーはくと8号の乗車記は以上。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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乗車日:2021年11月27日(土)