今回、乗車した寝台特急サンライズ出雲は、東京駅と島根県の出雲市駅を結ぶ寝台特急。
東京~岡山駅では、香川県の高松駅と東京を結ぶ寝台特急サンライズ瀬戸と連結して走行します。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲は同じ車両が使用されており、285系という電車型の寝台特急が使用されています。今回は、B寝台個室・シングル個室に乗車。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲は、同じ車両で設備も同じ。本ページでは、シングル個室とシャワー室を主に記載。乗車時の参考になればと思います。
目次
サンライズのシングル個室
この日は、寝台特急サンライズ出雲の始発駅である出雲市駅から乗車。
部屋の配置
サンライズ出雲のシングル個室は、2階建て構造。一部の部屋を除き、番号によって階上・階下に分かれます。
上記で「一部除く」と書きましたが、その一例が1両目・1番のシングル個室。1番の個室は車両の一番端にあり、平屋部分に部屋があります。
なお、シングル個室の部屋番号は各車両によって異なります。もし指定したい部屋がある場合は、注意が必要です!
通路
シングル個室のある車両は階段があり、車両を通り抜けする際は、どちらかの階段を上り下りすことになります。
ちなみに、車両を通り過ぎる際は、階段を登った方が通りやすいと思います。
シングル部屋の前の通路。キャリーバッグぐらいの大きさなら通すことはできます。ただし、通路は人ひとり通るのがやっと。人とすれ違う際は少々窮屈になります。
部屋の中(階上・階下)
それではシングル個室の中をざっと書いてきます。
部屋に入り、目の前にはベッドと部屋着。足元には、履物置き場とスリッパがあります。
シングル個室はベッド1つ、それとベッド横にちょっとしたスペースがあります。ベッド横のスペースは、小さいリュックや小物を置くには十分なスペースです。しかし、大きい荷物を置けるかと言われると・・・微妙です。
自分は大きめのリュックサックを背負っていましたが、ベッド上に置くと寝るときに邪魔になりました。結局、ベッド下の履物スペースに置いて寝ました。
そう考えると、ソロ個室の上段ベッドの方が荷物多めの人は寝やすいかも。部屋は狭いけど(笑)
参考:ソロ個室の荷物スペース
シングル個室にある窓。横に広く、プライベート空間で車窓を楽しむことができます。
この日は階下の部屋でしたが、いつも立っているホームが目の前に。
シングル個室にはベッドの他に、部屋着、テーブル、紙コップ、コンセント、縦長の鏡が設置されています。
ハンガーも一つあります。以前、ソロの部屋に乗車しましたが、その時と同じハンガーが設置されていました。ハンガーもサンライズの共通設備の一つです。
シングル個室の出入口にあるスリッパ。こちらもソロ個室と同じものがセットされていました。
個室の外に出る時は、貴重品を守るために鍵を掛けておく必要があります。各部屋(ノビノビ座席除く)にナンバー式の鍵があります。各自4桁の数字を入力することで部屋をロック。鍵を掛けた時と同じ数字を入力することで、ロックが解除されます。
なお、数字を忘れて部屋に入れなくなったら、車掌の方に伝えることで開けてもらえます。ただし、その部屋の主であるという証明や車掌を探す必要があるなど、結構面倒。4桁の数字を忘れないようにしましょう!
参考:平屋のシングル個室
少しだけですが、車両端(1両目1番)のシングル個室について。一見、他のシングル個室と同じように見えますが、ベッド横のスペースが他の部屋と比べ、少し広いです。こちらは、リュックサックや少し大きめの荷物は置きやすいと思われます。
シャワー室
ここからはシャワー室(3号車または10号車)について。
B寝台もしくはノビノビ座席の方が利用可能なシャワー室は、3号車と10号車にあります。なおA寝台の人は、A寝台用のシャワー室があります。
なお、タオルの貸し出しはないので各自持ち込みが必要です!
シャワーカード
シャワー室の利用には、別途シャワーカードを購入する必要があります。シャワーカードの料金は、2022年時点で330円(1回6分)。
ただし、シャワーカードは数が限られています。繁忙期になると、始発駅出発前にはシャワーカードが売り切れています。早い者勝ちなのでシャワーを浴びたい方は、シャワーカードが販売されている3号車もしくは10号車へいち早く行くことをおススメします。
シャワー室
シャワー室に入ると、購入したシャワーカードを挿入できる場所があります。
シャワー室に入ってすぐ目の前。ドライヤーが配置されている所の下に、シャワーカードの挿入口があります。
シャワーカードが挿入されると、赤文字「カードを入れてください。」から緑文字「シャワーをご利用いただけます。」にメッセージが変わります。
シャワーを浴びる前にシャワールームを洗浄。案内には「~シャワーご利用後に~」と書かれていますが、念のためシャワールームを洗浄。
青色の洗浄ボタンを押し、シャワー室が洗浄・・・洗浄されました!
なお、洗浄中は大きな音が出るので、ビックリするかも(かなり大きい音がしました(笑))
シャワールームの中は意外と広く、頑張れば2人は入れそうな大きさ。
シャワーはタイマー式となっているので、タイマー表示とボタンが2つあります。
STARTとSTOPで、シャワーの水を出したり止めたり。
シャワーは6分間使用できます。
なお、シャワーの水は調整できません。一定の量が出続けるので、それを浴びることになります。
シャワーの右下には、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けてあります。
シャワーを出し続けるとタイマーが減ります。
私の場合、時間がだいぶ余りました。
タイマーが残っていても問題はなく、シャワー室のカギを開けるとタイマーが「0分00秒」になります。
サンライズトラベルセット
シャワー室にはタオルが必要ということで、サンライズのアメニティセットが一部の駅で販売されています。
山陰発の場合、JR出雲市駅、松江駅、米子駅の売店でアメニティセットが販売されています。
アメニティセットは、
・巾着袋
・歯ブラシ
・タオル
の3点セット。
アメニティは通販でも購入可能(2023/04時点では販売していない)。
アメニティセットが発売されていない駅で乗降する時やお土産にちょうど良いです。
通販ページ・サンライズグッズ
(ジェイアール西日本商事株式会社・トレインボックス)※グッズが無い可能性あり
その他(洗面室)
シングル個室の車両にある洗面台。ソロ個室の乗車記でも載せましたが、こちらでも一応載せておきます。
洗面台には、ハンドソープも備え付けられています。
終わりに
以前乗車した同じB寝台のソロ個室に比べ、全体的にゆとりがあります。その為、ソロ個室にあった窮屈さや圧迫感がありません。テーブルもあり、食事やドリンクを置くには困りません。
ただし、ソロ個室にあった荷物スペースがシングル個室には無いので、人によっては「ソロ個室・上段の方が良い」と思う人もいると思います。
参考:ソロ個室の荷物スペース
その辺りも含め、上手な判断を!
サンライズ瀬戸・出雲の予約ページ(JR西日本)
それでは、シングル個室やシャワー室といった設備面については、ここまでにしておきます。
出雲市⇒東京の乗車記(車窓)は別で書いてますので、併せてご覧ください!
続き:サンライズ出雲の車窓 出雲市⇒東京
ソロ個室の乗車記も書いています!
鉄道乗車記を見る
乗車日:2022年8月2日