2023年3月31日を以って営業終了(廃線・廃駅)
北海道・東北10日間の列車旅・7日目。
札幌発・朝一番の特急ライラック1号で深川駅に到着。
深川駅で通勤や通学と思われる乗客が多数下車していました。
目次
1両のキハ150形で峠下駅へ
特急ライラック1号と乗車予定の留萌行き普通列車の乗り継ぎ時間が少し空いていたので、深川駅を探索。
深川駅の跨線橋には、行先案内がありライトで照らされていました。「留萌方面」の文字が見れるのは、あとどれくらいの期間になるのでしょうか。。。
下の写真は深川駅の5番乗り場。
留萌本線が増毛駅まで行かなくなったので、もう使用されていないのかと思っていたのですが、夕方の時間に1本だけ5番乗り場から留萌駅へ向かう列車がありました。
深川駅から留萌駅へ向かう列車は、朝5時44分が最初。最終列車が20時13分となっています。
全7本運転されており、2~3時間に1本運転されています。
列車によっては、普通列車であったも途中駅を通過する場合があります。
そんな感じで深川駅を探索していたところに、キハ150形が留萌駅から到着。
朝の留萌本線はどんな感じだろうと思っていたのですが、車内は立ち客が出るほどの盛況。なんでだろう?と思っていたのですが、大半が通学中の高校生でした。
通学・通勤の乗客が下車したのち、車内へ。
留萌行きの列車には数名乗車しましたが、ほとんど乗り鉄(鉄道好き)の方でした。ほとんどというより全員・・・?
留萌本線の景色を見ながら、車内でのんびり。深川駅から30分で下車駅の峠下駅へ。
今回訪れた峠下駅は1910年開業ということで、北海道の中でも歴史のある駅です。
峠下駅に到着!
峠下駅で下車したのは私だけでした。
峠下駅には列車の交換設備があります。
時間によっては峠下駅で列車交換を行うようですが、今回は列車交換なし。列車は留萌駅に向かってすぐ出発しました。
山の中にある秘境駅!そして大きい「JR」!!
ホームと駅舎(ホーム側)
列車が見えなくなった後、ホーム上から駅舎や駅周辺を見渡してみましたが、ホーム上から見えるのは森もしくは雪でした。。。
峠下駅の駅名標
現在の峠下駅の両駅は恵比島駅と幌糠駅。2006年までは峠下~幌糠駅間に東幌糠駅という駅が存在していたようですが、利用者減少に伴い2006年3月に廃駅。
「留萌方面の乗車口」案内。
留萌~増毛駅間の廃止後に留萌方面に変わったのか、そもそも「留萌方面」になったのか分かりません。
駅舎のホーム側出入口。
扉はスライド式ですが、すんなり開け閉め可能でした。
そして、度々写っていましたが緑色の「JR」。
列車の中からもデカいと思っていましたが、ゆっくり見ていると尚更大きいと感じました。
駅舎内
駅舎の中に入ってみます。
駅舎内は思っていたより綺麗でした。写真の左、木の板に掲示板が貼られている場所は、有人駅時代に切符販売を行っていた窓口だと思われます。
駅舎内には椅子も設置されています。椅子はカラフルでした。
一方の反対側。
木の扉がありますが、鍵が掛かっており開けることはできません。扉は意外と綺麗だったので、倉庫などで使用されていると思われます。
ふと、天井の方を見ると防犯カメラがありました。
ホーム上に「防犯カメラ撮影中!」というがあったので、どこにあるかな~と思いながら探してました。普通に稼働しているようなので、変なことはできません。
2022年4月時点の峠下駅・発車時刻表。
留萌本線の全7列車中4列車が峠下駅で列車交換を行います。
留萌本線の時刻表(JR北海道のHP)
峠下駅からの運賃表。
駅舎から外に出る扉に貼られていたお願い事項。峠下駅の駅舎は虫🐝と雪⛄が天敵。
駅舎外
峠下駅の駅舎。峠下駅は1910年に開業していますが、昔ながらの駅舎は現在も健在です。
ホーム側の出入口にも「JR」マークはありましたが、道路側の出入口にも「JR」マークがありました。サイズはホーム上と同じのように見えました。
いつ設置されたかは分かりませんが、国鉄⇒JRになった直後に設置されたとしたら約35年の年月が経っています。
駅前には雪の塊がありました。峠下駅が駅名の通り山の中というのもありますが、4月になっても雪は解けずに残っています。
高いところで約3~4mはありました。
峠下駅前には道道613号線(道道549号線と重複区間)が通っています。
駅から右手の方向に行くと留萌(国道233号線)方面、左手が沼田方面に行くことができます。
駅舎を少し斜めで撮ってみました。
駅舎の真正面を見ると改築しているように見えましたが、駅舎の上部分やその横の小さい建物は木造。木造部分については、開業当時のものでしょうか?
駅舎横はホームと繋がっており、駅舎を通らず直接ホームへ行けるようになっています。
駅舎から離れた所にある木造の建物は雪かきといった備品が入っており、現在も備品倉庫として使用されていました。また、峠下駅は作業員用の建屋として使用されているようで、灯油タンクやTVチューナーが駅舎の周りにありました。
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再びホーム上を探索
駅舎の中や外で色々探索していましたが、帰りの深川行きの発車時間が迫ってきていました。
最後にホーム上を探索し、峠下駅を離れたいと思っていました。
駅舎の柱を見ていると、とある柱に温度計がありました。温度計には「マネービルの日興証券」という文字。「マネービル」という言葉は1957年に日興証券によって出来ている模様。ということは、下の写真に写っている温度計は1958年~1960年代に出来た温度計?
現在の峠下駅は2面2線の駅ですが、昔使用されていた側線が深川方面から分岐。
深川方面のホームは構内踏切を渡った所にあり、駅舎から斜め左の所にあります。
峠下駅は車が通る時以外は静かな場所・・・という妄想をしていたのですが、この日は峠下駅に下車した時からショベルカーの音が響いていました。
近くで工事でもしているのかな~と思っていたのですが、深川方面のホームからショベルカーが見えました。見た限り、除雪作業を行っていました。
深川方面のホーム端から峠下駅全体。
駅舎と山の木が同化して、駅舎が一瞬どこにあるのか分からなくなります(笑)
最後に、駅舎と駅名標。こういう景色はいつまでも残っていて欲しいものです。
留萌駅から旭川行きの普通列車が到着。列車は先ほど乗ってきたキハ150形。
乗務員、乗客ともに留萌行きの時と同じ顔ぶれでした。
まだまだ雪が残る峠下駅を離れていきます。
駅舎の中にあった駅ノートを見ていると夜の雰囲気もだいぶ良いとのこと。とても気になるので、今度は夜の時間帯に行ってみたいと思います。
峠下~恵比島駅間の雪山を通る留萌本線の普通列車。4月でこの雪なので、本格的な冬の時期はもっとすごいのでしょう。
ということで、雪がまだまだ残る留萌本線・峠下駅の駅探訪でした。
留萌本線は廃止の議論が出てきているので、乗れる時に乗っておきたい路線です。
それでは~
留萌本線 その他
峠下駅へのアクセス
日本最北端の無人駅
秘境駅シリーズ
訪問日:2022年4月18日(月)