鉄道

京阪京津線と旧東海道本線・逢坂山隧道の東西口を訪れてみた

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京阪京津線 大谷駅

この日は、山科方面から京阪京津線で大谷駅まで移動。

大谷駅(京阪京津線)

下車した場所がホーム端だったので、そのまま列車のお見送り。


列車のお見送りをすると、反対側の列車がタイミングよく到着。

大谷駅(京阪京津線)

大谷駅の大津方は急カーブになっている為、目の前に列車が突然現れるような感覚です。


大谷駅(京阪京津線)

大谷駅は逢坂峠の途中にあるということまり、40パーミルの勾配上に駅があります。京都方面に向かって下っているので、電車を見下ろすような形になります。


京阪京津線(大谷駅近く)

ちなみに、大津方のカーブには制限35kmの速度制限標識があります。更に、カーブが急なため脱線防止ガードが線路の内に備え付けられています。


駅名標(京阪京津線・大谷駅)
駅名標

大谷駅。メジャーで2刀流の活躍をしている大谷選手とは一切関係ありません(笑)
しかし、野球を知っている身としては「大谷」と聞いて一番に思い出してしまいます(^_^)


発車時刻表(大谷駅)

大谷駅は、1時間2~3本の運転本数。本数はそれなりにあるので、訪れるのは難しくありません。


京阪京津線・大谷駅(駅舎)

大谷駅の駅舎は簡易的。大きい駅にあるような改札機は無く、ICカード専用の改札機が1台(入場用・出場用)あるのみ。


旧逢坂山隧道西口

大谷駅から歩いて5分弱。旧逢坂山隧道西口の近くに到着。

グーグルマップを参考に歩いていると石碑を発見。

逢坂山トンネル(旧東海道本線・西口)

石碑には「逢坂山とんねる」と書かれているのが分かったので、石碑の周りを見渡す。
しかし、石碑周辺にトンネルらしきものは無く、最初はトンネルが埋められたのかと思っていました(のちに、トンネルを発見)。

逢坂山トンネル(旧東海道本線・西口)

石碑を見つけたので近くで見物。「旧東海道線 逢坂山とんねる跡」と書かれていますが、それ以外の説明はなし。
再度、周りを見渡しましたが何もないことが分かり、石碑から撤収。


名神高速道路(旧逢坂山トンネル)

石碑の目下には、名神高速道路(小牧IC~西宮IC)。名神高速道路の蝉丸トンネルから京都方面は、旧東海道本線の廃線跡を活用しています。
名神高速が廃線跡を活用しているのは知っていたので、蝉丸トンネルより京都方面を眺めていました。


旧逢坂山トンネル西口

名神高速道路上に廃線の跡が何かないか探していると、蝉丸トンネル(上り線)の隣に謎のスペースを発見。
もしかしてと思い、近づいてみると・・・

旧逢坂山トンネル西口

ビンゴ!

旧東海道本線・逢坂山トンネルの出入口があるではないですか!!!

石碑に気を取られ過ぎていましたが、無事、旧逢坂山トンネル西口の跡地を発見。石碑とトンネルは離れているので、何か案内板を置いてくれないかな・・・。

旧逢坂山トンネル西口

蝉丸トンネルの上にある道路から見下ろすと更に分かりやすい。
いかにも、廃線跡だと分かるスペースがあります。そのスペースこそが旧東海道本線があった場所。トンネルがあるので尚更分かりやすいです。

3月に訪れましたが、草や木の葉っぱが生えて無かったので良かったです。ただ、場所的に夏になると廃線跡は分かりづらいのかなと思います。廃線跡を見るなら、秋~春が見やすいのかなと思います。


京阪京津線 上栄町駅

大谷駅から一駅移動し、上栄町駅で下車。

駅名標(京阪京津線・上栄町)


上栄町駅も大谷駅と同じように勾配の途中にある駅。場所の関係で、上下線のホームが離れた場所にあります。

上栄町駅(京阪京津線)

上栄町駅(京阪京津線)

上栄町駅付近のカーブも急勾配の為、随時、線路に水が撒かれています。水を撒かないと列車通過時に大きな音が出るなど、デメリットが色々起こります。


上関寺トンネル

上栄町駅から旧逢坂山隧道東口に向かって歩いていると、東海道本線と京阪京津線が交差する場所があります。

逢坂山トンネル(現在の東海道本線)
上関寺(東海道本線・京阪京津線 交差ポイント)

レンガ造りのトンネルは、年月がかなり経っている為か、一部場所でレンガが剥がれ落ちてしまってます。

逢坂山トンネル(現在の東海道本線)

東海道本線の京都~膳所駅間は、1921年に現在のルートで開通。ということは、1921年製?
1921年に上関寺トンネルが造られたとしたら、100年以上経った歴史あるトンネルということになります。


旧逢坂山隧道東口

旧逢坂山隧道東口

上栄町駅から約10分。坂道を一生懸命登り、旧逢坂山隧道東口に到着。
西口とは違い、「鉄道記念物」と書かれた標柱が経っているので分かりやすいです。


細い道を突き進むとトンネルが2つ。これこそ、旧東海道本線・逢坂山隧道。

旧逢坂山隧道東口

上り線で使用されていたトンネルは封鎖されていますが、下り線の方は見学ができるよう整備されています。


旧逢坂山隧道東口(大津方)

トンネルの先、大津方面に廃線跡は無く、ポンプ場や道路に作り替えられています。



旧逢坂山隧道東口(東海道本線)

旧逢坂山隧道は、1880年に竣工。1921年まで鉄道トンネルとして利用されていました。


旧逢坂山隧道東口(東海道本線)
トンネルの上に「楽成頼功」

旧逢坂山隧道東口(東海道本線)説明板

トンネルの出入口に「旧逢坂山ずい道東口」の案内板が掲示されています。
説明をわざわざ書くのは面倒なので、詳しくは写真を参照してください。

明治13(1880)年竣工、大正10(1921)年に廃線。41年の間、東海道本線のトンネルとして使用されていました。


旧逢坂山隧道東口(東海道本線)

トンネル内は劣化の進んでいるところもありますが、当時の雰囲気が今も残っています。


旧逢坂山隧道東口(東海道本線)

トンネル内から大津方面。旧東海道本線は、白いビルの辺りからトンネルに向かっていました。


おまけ

旧東海道本線の線路跡(上栄町~大谷駅間)
旧東海道本線の跡地(京阪京津線 大谷~上栄町)

ちなみに、先ほどの白いビルの下にも謎のレンガ造りの構造物があります。これこそ、旧東海道本線の跡地。
京阪の線路・踏切があるので見逃してしまいそうですが、徒歩ならゆっくり見ることができます。


それから更に歩き続け、上栄町~びわ湖浜大津の路面電車区間へ。

歩いているとタイミングよく京阪電車の車両が通ってくれました。

京阪京津線(上栄町~びわ湖大津)
上栄町~びわ湖浜大津

警報機なしに忽然と4両編成の列車がやってきたので少し驚きましたが、通過シーンを見れたので満足。

京阪京津線(上栄町~びわ湖大津)

路面電車の車両とは違い、普通の鉄道車両なので迫力があります。

京津線を通ったのち、京都市営地下鉄東西線を通る京阪の車両。
路面電車⇔地上線⇔地下鉄と1つの車両で3つも楽しめる路線もここだけ。

京阪電車京津線は単体でも面白いですが、一緒に旧東海道本線の跡地を巡ると更に楽しめると思います。

びわ湖1日観光チケット(京阪電車HP)


それでは、今回はここまで('ω')ノ


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乗車日:2023年3月

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