先日、JR九州トラベルデスクより販売されたツアー「折尾駅員がご案内!SL人吉の客車で行く折尾駅鷹見口見学&貨物線乗車ツアー」に参加してきました。
今まで全くツアー関係に参加したことはありませんでしたが、
・元々、短絡線が廃止になる前に折尾駅には行く予定だった
・普段は乗車できない鹿児島本線貨物線のルートを通る
ということで、珍しい体験をする為に参加してきました。
今回は、2022年3月11日を以って運用を終了する折尾駅鷹見口と、その翌日の12日から運用を開始する折尾駅の新1番線を中心に書いていきたいと思います。
SL客車と貨物線については別途ブログに書いていますので、併せてご覧頂ければと思います
目次
短絡線経由で折尾駅A乗り場(鷹見口)に到着
まず、この日は以下のルートでツアーが開催されました。
博多駅⇒(鹿児島本線)⇒門司港⇒(貨物線・短絡線)⇒折尾駅⇒(筑豊本線・福北ゆたか線)⇒博多駅
13時50分に門司港駅を出発し、貨物線・短絡線経由で折尾駅A番乗り場に到着。
ホームには近くの幼稚園児が迎えてくれました。
ちょうど私の目の前にいた子は、最初は大人しかったですが段々テンションが上がっていき、遂には歌まで歌い始めました(笑)
見ていてとても微笑ましく、和みました(^_^)
SL人吉の客車か下車し、案内に従い鷹見口へ。
構内踏切を渡っているときに気付きましたが、B乗り場にも多くの方が出迎えてくれていました。
改札を抜け、鷹見口の駅舎外に来ました。
折尾駅の駅舎は新しい駅舎に作り替えられていますが、鷹見口の方は特に工事もされず
昔の建物をそのまま使用されています。
鷹見口の真正面には新しい折尾駅と高架線があります。
短絡線を通っている列車は2022年3月12日以降は高架線経由になり、筑豊本線と鹿児島本線を行き来します。
折尾駅鷹見口側の工事は現在も続けられており、工事完了はまだまだ先になりそうです。
折尾駅の高架下
折尾駅副駅長の案内の元、高架側の折尾駅へ案内されます。
副駅長からは、鷹見口⇒高架下⇒折尾駅駅舎⇒新1番乗り場の順で案内されました。
高架下から鷹見口。この風景も残りわずか・・・。
道中では高架下を通りましたが、こちらもガッツリ工事中。いずれは、何かしらの店舗が建つそうです。
折尾駅・駅舎前
元々ある折尾駅の駅舎前まできました。
折尾駅駅舎は新しく整備されていますが、駅舎前については工事中。こちらも、まだまだ時間が掛かりそうです。
駅舎の右側を向くと既に運用が開始されている筑豊本線・若松方面の高架線とホームがあります。
折尾駅を見学
引き続き、折尾駅の駅舎⇒新1番乗り場⇒鷹見口の順に見学していきます。
新駅舎
折尾駅の駅舎前まで来ました。
新しい駅舎は大正5年当時の姿を基に作られており、一部の部材については、レプリカで再現されています。
駅舎内は旧折尾駅舎の待合室をイメージして作られています。
また、柱の一部は旧折尾駅駅舎で使用されていた柱を補強、新しい駅舎に使用されているとのことでした。
話は少し逸れますが、新駅舎の入口横にあった鷹見口閉鎖の案内。
「A・B番のりば」という表記も2022年3月12日以降、折尾駅から無くなります。
改札内に案内され、改札入ってすぐの床を案内されました。
床には、後世に折尾駅の歴史を伝えるための折尾駅立体交差&短絡線を撮った航空写真がありました。
人の通りが多く、ゆっくり見れなかったので、また折尾駅へ行った時にゆっくり見たいと思います。
折尾駅・新1番乗り場へ!
そして、今回の目玉の一つである折尾駅新1番乗り場へ立ち入ります!
2番線は3番線と隣接しているので現在も行くことができますが、1番線については柵が囲われており、一般の人は誰も入っていません。
今回は工事も終わっており、ヘルメット無しで行くことができました。
1番線へ上がる為のエレベーターやエスカレーター、出発案内表示器がありました。
当たり前ですが、稼働していません!
1番乗り場の案内。
1番乗り場からは、直方・飯塚方面の列車。2番乗り場は黒崎・小倉方面の列車が出発するようです。
エスカレーターやエレベーターは稼働してないので、階段で1番乗り場へ上がります。
階段からは折尾駅改札内を見渡すことができます。階段から見ると、結構広いなと感じました。
新1番乗り場まで上がってきました。
営業開始前のホームに上がるのは初めてなので、とてもワクワクしていました(笑)
線路や架線、信号。全てが設置されており、いつでも運転可能という状態でした。信号については、×印があり運用開始前というのを実感します。
ホームの上を見ると、福北ゆたか線の直方・飯塚方面の出発案内機があります。何も表示されていないので、とても新鮮です。
新1番乗り場の端からは新しい短絡線の高架線と現在の短絡線、鷹見口が一望できます。
また、高架線と鷹見口の中間には謎のトンネルがありました。
現在の短絡線運用終了後、鷹見口がどのくらいの期間残るか分かりませんが、新しく整備される前に鷹見口全体を見れたのは良かったです。
冒頭の方にも書きましたが、折尾駅の鷹見口側は現在も工事が進められています。
短絡線の運用終了後、工事範囲は更に広がることになります。
少しだけ、ホームを自由に歩く時間があったので散策してみました。
1番乗り場からは、西鉄北九州線の線路跡がはっきり見えます。
短絡線と西鉄北九州線を高いところから見る機会が無かったので、こちらも新鮮でした。
更に水巻方面に進むと、以前あった立体交差のホーム(筑豊本線)。
旧立体交差のホームは現在も残っていますが、いつ本格的な工事が行われるか分からないので、見れる時に沢山見ておきたいと思います。
眺望カメラを使って、遠くの短絡線を見ます。
短絡線や立体交差跡の光景も、いつか懐かしいものになるのでしょう・・・
新しい1番乗り場に設置されている折尾駅の駅名標。
基本的は、A・B乗り場に設置されている駅名標と同じになります。ただし、鹿児島本線のナンバリング「JA19」は何故か無くなってます・・・
折尾駅・水巻方のホーム端。列車は5~6両は停車できそうですが、列車の停車目標位置が4両まで。
また、信号に×印があるのは分かりますが、時計にも×印が印象的でした。
鷹見口とDE10機関車&SL人吉客車
新1番ホームから再び鷹見口・短絡線ホームへ戻ります。
この日は土曜日ということもあり、工事はお休みでした。
折尾駅A・B乗り場の案内
鷹見口A・B乗り場の最終列車の案内
再び鷹見口の駅舎内へ。
鷹見口自体は無人で、券売機が1台設置されているのみになります。用がある時はインターフォンを押し、駅員を呼び出す形です。
鷹見口にも各方面への時刻表が貼ってありました。
どの路線も1時間に数本はありますが、鷹見口にある時刻表だけは本数が少なく、特に昼間はスカスカです。
改札内へ入り、SL人吉の客車に戻ろうとしましたが、構内は写真大会中(笑)
ホームへ向かう通路で少し待機。待機中に短絡線を撮っておきました。
写真大会が少し落ち着いた所で構内踏切を渡ります。
B乗り場のホーム上は、出迎えてくれた園児と保護者の方。また、客車を撮る人でいっぱいになっていました。
SL人吉の客車を牽引しているDE10機関車。
折尾駅A乗り場を柵越しに撮ってみました。
B乗り場側には出入口がありますが、A乗り場側に出入口はありません。
SL人吉の客車とA乗り場のサイン。
以前ならほぼあり得ない光景でしたが、SL人吉の客車が本来の場所で活躍できないからこそ見られた光景。
レトロな客車が歴史あるホームにいるということで、マッチしています。
鷹見口と折尾駅駅舎は離れていますが、短絡線のホーム端では高架線がすぐ隣まできています。
A乗り場に設置されていた折尾駅の駅名標。
新1番乗り場の駅名標の時にも書きましたが、こちらの駅名標は鹿児島本線のナンバリング「JA19」が記載されています。
最後にもう一度、A乗り場とSL人吉客車。貴重な体験ができ、非常に面白かったです!
最後の短絡線乗車
出発時間になり、折尾駅A乗り場を出発。
B乗り場のホーム上から盛大なお見送りを受けながら、折尾駅を出発していきました。
折尾駅を出発してすぐ右手から、旧筑豊本線の線路跡が合流。
線路を見ていると、折り返し設備等は全て撤去されていました。
更に直方方面へ進むと新しい筑豊本線の線路が合流。
若松方面の線路(写真左)は既に使用されていますが、折尾駅新1・2番線(写真右)への線路はまだ線路が繋がっていませんでした。
2022年3月11日に工事が行われ、3月12日以降は地上の短絡線を通らずにトンネル・高架線へのルートに変わります。
この後は、福北ゆたか線経由で博多駅へ。この辺りは別に纏めたいと思います(作成中。。。)
ということで、折尾駅見学ツアーは以上になります。
新しい折尾駅や新1番乗り場、廃止になる短絡線乗車とA・B乗り場、そして鷹見口を一緒に回ることができ非常に良かったです。
鷹見口と短絡線は廃止になりますが、整備後も折尾駅の歴史として何かしらの形で残っているといいなと思います。
それでは!
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訪問日:2022年3月5日(土)