先日、鉄道旅をしている時に山陰地方へ行く機会があり、その途中・倉吉駅で乗り換え時間が少しありました。そこで、乗り換え時間の待ち時間を使って、倉吉駅と周辺の倉吉線廃線跡が現在どのようになっているのか確認してみました。
目次
山陰本線・倉吉駅
倉吉駅にお昼頃到着。この日は、雨が降ったり晴れになったりと天気がコロコロ変わっていました。
倉吉駅の改札を出て、駅舎の外へ。倉吉駅の駅舎は2011年に現在の新しい駅舎に建て替えられました。
倉吉駅の横には、倉吉駅と同じく2011年にオープンした「くらよし駅ヨコプラザ」が併設されています。店内は、地元の食材からお土産まで、色んなものが揃っています。
くらよし駅ヨコプラザを抜けると倉吉駅のバスターミナルがあります。また、すぐ近くには倉吉駅のホームと山陰本線の線路が来ています。
そんな中、倉吉線は倉吉駅のどこから出発していたのか?ということになりますが、恐らく、下の写真を撮影している場所から出発していたと思われます。
「恐らく」を付けている理由ですが、倉吉駅が現在の駅舎(2011年~)になる前は倉吉線の発着ホーム跡が綺麗に残っていたようです。ですが、倉吉駅の新駅舎への改修とともに旧倉吉線のホームは無くなったみたいです。
下の写真、先程の「くらよし駅ヨコプラザ」が左側(緑屋根)に写っていますが、その辺りから倉吉線は発着していたようです。現在の倉吉駅は3番線までしかありませんが、倉吉線が存在していた時は5番線まであり、倉吉線は5番線から発着していたようです。
倉吉駅バス停
倉吉駅からは倉吉市内や鳥取空港と様々な方面にバスが出発しています。
2番のりばから「関金温泉」方面が出ていますが、そのバスに乗ると倉吉線の廃線跡を沿うように走行していきます。関金駅や泰久寺駅、山寺駅方面へ行かれる方は、こちらのバス時刻表(関金線)をご確認の上、ご利用いただければと思います。
倉吉線跡を少しだけ歩いてみる
倉吉駅から乗車予定の列車までは、まだ時間がありましたので、少しだけ倉吉線跡を歩いて見ることにしました。
下の写真、倉吉線の廃線跡地にあるバスターミナルからは、すぐ横の山陰本線を見ることができます。
バスターミナルを過ぎると現在閉鎖中のバスプラザの建物があります。バスプラザが建てられる前は倉吉線の線路が通っていたことでしょう・・・
バスプラザを過ぎると駐車場があります。駐車場は右カーブをしており、明らかに線路跡を活用した駐車場ということが分かります。
廃線跡の上にある駐車場の入口。入口横は人や自転車が自由に行き来できますので、駐車場の素通りも可能です(車が来たら邪魔しないようにしましょう!)
倉吉線は倉吉駅出発後は大きく右カーブしていました。その為、駐車場を抜けた後も引き続きカーブが続いていました。この辺りは、グーグルマップ等でも倉吉線の廃線跡をハッキリ確認することができます。
駐車場の入口横にあった境界線を示す杭。「JR」と書いていましたので、通ってきた駐車場はJRの持ち物なのでしょう。
駐車場入口から先も線路跡は続いているので行ってみたかったのですが、時間的にもこの辺りが限界。倉吉駅に戻ることにしました。
先程通ってきた駐車場を倉吉駅方面に引き返します。
反対方向を見ると先程より線路跡ということがハッキリ分かります。両サイドに車が止まっていますが、その駐車スペースまでの道に線路が敷かれていたと思われます。
カーブを曲がりきると倉吉駅までは真っ直ぐです。
先程の撮影場所から倉吉駅のホームにやってきました。
下の写真、左が現役の山陰本線の線路。右が倉吉線のあった場所です。バスが止まっていますが、その辺りを倉吉線の線路は通っていたと思います。
倉吉駅で昔使用されていた構造物の一部が3番ホームの鳥取側に展示されています。その構造物の後ろ、白い壁(建物の一部)がありますが、その辺りに旧5番線があったと思われます。残念ながら5番線の痕跡は無くなっているので、憶測になってしまいますが・・・
終わりに
今回は30~40分という短い時間でしたが、倉吉駅とその周辺にある倉吉線の跡を探ってみました。駐車場の様に線路跡が分かりやすく残っているところもあれば、倉吉駅の様に建物へ置き換わって分かりづらい所もあります。
倉吉市の中心にあった打吹駅跡地に「倉吉線鉄道記念館」があります。倉吉線の昔の写真や機関車が展示されているので、時間がある時に勉強がてら行ってみたいです。
倉吉線の廃線巡りはこちら
旧倉吉線を巡る! 泰久寺駅~線路跡から生える竹林〜山守トンネル【2014年4月】
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訪問日:2021年11月27日(土)