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【駅探訪】えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・二本木駅

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スイッチバック駅

えちごトキめき鉄道 妙高はねうまラインに属する二本木駅は、数少ないスイッチバック駅として知られています。
新潟県にスイッチバックのある駅は存在しないので、新潟県唯一のスイッチバック設備のある駅となります。

えちごトキめき鉄道 二本木駅

えちごトキめき鉄道 二本木駅
折り返し設備(左) 直線線路(右・妙高高原方面)

二本木駅のスイッチバックは他の違うところが多数存在。

スイッチバックの構造は、本線(通過線)とトンネルがある引き込み線。
妙高高原から来た列車は、ホームに進入し駅に到着 ⇒ バックで引き込み線 ⇒ 直江津方面へ出発していきます。
※直江津 ⇒ 妙高高原はその逆。

また、通常のスイッチバックだと駅に必ず到着する必要がありましが、二本木駅は通過線も存在するスイッチバック構造。通過列車は二本木駅に立ち寄ることなく通過できる仕組みになっています。

もともと信越本線の特急が何本も通っていたので、速達列車は余計な停車をせずに目的地へ向かっていました。

えちごトキめき鉄道 二本木駅
実際にスイッチバックする列車を見てみた

二本木駅を出発した列車は、注意しながら後退。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバック

この列車は6両編成。運転士だけだと見えない区間もあるので、バックの間は車掌が前方の確認を行います。運転士は横窓から後方を見ながら、マスコン・ブレーキをかけていました。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバック

スイッチバックが完了すると、線路はすぐにポイント切替。信号が変わったのち次の目的地へ向かいます。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 同時発車

スイッチバックが完了すると列車がぶつかる可能性は無いので、妙高高原行きの列車も出発可能。
この時はスイッチバックの列車と二本木駅の列車が同時に出発するという、レアな光景を見ることができました。

なお、駅から同時出発は構造上不可能。同時着は可能となっています。

えちごトキめき鉄道 二本木駅

直江津方面の列車は山下り。下り坂を速度が出過ぎないように下っていきます。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 上り列車出発

えちごトキめき鉄道 二本木駅 上り列車出発

反対に妙高高原へ向かう列車は上り坂。関山、妙高高原とひたすら山を登っていきます。
妙高高原方はしばらく直線が続くので、列車が消えるまでしばらく走行シーンを見ることができます。


スイッチバックデッキ

えちごトキめき鉄道 二本木駅 撮影スポット

二本木駅のホーム端には、スイッチバックを楽しめるようデッキが設けられています。

デッキは普段のホームから見えない角度で、列車・車両を見ることができます。
※冬期間閉鎖(12月~2月頃まで)

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバックデッキ
スイッチバックデッキ

柵で囲われたスイッチバックデッキ。デッキの横はホームと同じ。
ホームとデッキは階段で行き来可能。デッキ用に作られた階段ではないので、もしかしたら国鉄時代から存在する階段を活用している形になります。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバックデッキからの眺め

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバックデッキからの眺め

2列車発車後、15分程待っていると特徴的な列車が到着。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 413系
413系

列車はえちごトキめき鉄道が保有している413系。直江津~糸魚川・市振駅間を急行で走ることで知られてますが、急行以外でも妙高はねうまラインの普通列車としても運行されています。

方向幕とヘッドマークを一緒にするため、普通列車なのに「急行」幕を掲げて走るという、少し面白列車になっています。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 413系

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバックデッキからの眺め

えちごトキめき鉄道 二本木駅 スイッチバックデッキからの眺め(413系)

実際にデッキへ降りると普段より線路が近く、走行音が間近に聞こえるので迫力が1.5割増しに感じます。
また、公式で認められてるとはいえ、ホーム下に降りて写真という行為に罪悪感を覚えますw


構内・ホーム

日本曹達 二本木工場への引き込み線
貨物専用線

現在は行われていないものの、2007年まで貨物輸送が行われていました。その後、二本木駅を発着する貨物列車は設定されていないものの、貨物駅としての登録は抹消されていないため、二本木駅は現在も貨物駅として残っている状態です。
また、二本木駅から写真奥にある日本曹達二本木工場に向かう専用線が延びていました。線路は撤去されているものの、工場に続くカーブが線路のあった跡地ということがはっきり分かります。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 側線

列車が来ないと信号に×印が付いていることも多いですが、二本木駅は現在も信号が現存。
その証拠として、ホーム端から出発信号機を見ると、信号のランプが4つ付いています。また、ホーム途中から見える中継信号機にもライトが付いています。


えちごトキめき鉄道 二本木駅 停止位置
妙高高原方面ホーム

二本木駅はスイッチバック駅にも関わらず、ホームは緩やかにカーブしています。
直江津・新井方面から到着した列車はバックして入ってくるのですが、停車位置目標は地面。そのため、田舎の駅ですが都会の駅のようにライトが灯るタイプの停車位置目標が設定されています(妙高高原から到着する際は真っすぐなので通常の停車位置目標)。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 末端部

スイッチバック駅のホーム終端。終端側は一般的な車止めがあるのみで、他に変わったところはありません。
唯一、貨物駅らしく「貨物停車目標」が立っています。


えちごトキめき鉄道 二本木駅 長野方面のりば

えちごトキめき鉄道 二本木駅 直江津方面のりば

ホームの駅舎側が長野・妙高高原方面のりば。工場側が直江津方面のりばとなっています。

えちごトキめき鉄道 二本木駅 駅名標
駅名標


駅舎

駅舎(えちごトキめき鉄道 二本木駅)
駅舎(道路側)

駅舎(えちごトキめき鉄道 二本木駅)
駅舎(ホーム側)

1941~1942年に建てられたという駅舎は、レトロ感の漂う雰囲気の良い駅。

戦前の駅舎に建てられ希少性が高いこともあり、登録有形文化財に登録されています(2019年登録)。

登録有形文化財(駅舎(えちごトキめき鉄道 二本木駅)

駅舎内(駅舎(えちごトキめき鉄道 二本木駅)

二本木駅は無人駅。かつて窓口だった場所はシャッターが閉じられています。

ただし、完全に「無人」というわけではなく、駅舎内には喫茶店があります。
飲食の他にちょっとしたお土産や来駅記念入場券を購入できます。


時刻表(えちごトキめき鉄道 二本木駅)

二本木駅の時刻表。列車は1時間に1~2本。時間によっては2時間に1本。山の途中にある駅ですが、朝5時~夜22時まで幅広い時間帯で運行が行われています。


終わり

413系(えちごトキめき鉄道 二本木駅)

直江津へ向かう列車が到着。先ほど写真を撮った413系が妙高高原から戻ってきました。

413系は土休日に運行。3両のうち妙高高原側の先頭車は「指定席」、直江津方の2両は自由席として運行されていました。

スイッチバック(えちごトキめき鉄道 二本木駅)

最後に二本木駅のスイッチバックを経験。
遠くから見ると二本木駅の構内は大きいなと思いながら坂道を下っていきました。


それでは、今回はここまで('ω')ノ

二本木駅 時刻表・運賃(えちごトキめき鉄道 ホームページ)


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訪問日:2024年6月

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