皆さんは、京成電鉄成田空港線(通称:成田スカイアクセス線)の成田湯川駅はご存じでしょうか?位置的には成田空港駅第2ターミナル駅と北総線の印旛日本医大駅の中間にありますが、訪れるにはとても高い運賃を払う必要があります・・・。
そんな訪れるには運賃がとても高い駅で有名な成田スカイアクセス線・成田湯川駅に今回は訪れたいと思います。駅舎内や駅前の様子。高速で通過していくスカイライナーを見ていきたいと思います。
目次
他の駅にはない通過線がある成田湯川駅
この日は、成田空港駅経由で成田湯川駅へ。
成田空港駅から約10分。成田湯川駅直前まで単線でしたが、駅手前で分岐。最終的には成田湯川駅では、停車用2本・通過線2本の計4本の線路に分かれます。
成田湯川駅に到着。到着後は、京成3100系のアクセス特急を見送りました。
成田湯川駅は2面2線と真ん中に2本の通過線があります。この通過線は、スカイライナーが高速で通過できるように設計されています。
ホームから成田空港方面を見てみます。通常の鉄道の信号機と違い、ランプが6つあることが分かると思います。一般的な信号機は4つしかありません。
その理由は、この区間では160kmの高速運転が可能な為、「高速進行」を信号機で現示しているからです。以前は、北越急行でも高速進行が出ていましたが、北陸新幹線に伴い特急が北越急行を走らなくなったため廃止。現在、高速進行を出しているのはこの区間のみになります。
高速進行を現示してから1~2分後。スカイライナー45号成田空港行きが成田湯川駅を高速で通過していきます。
スピードは分からないですが、音が物凄く大きかったですΣ(・□・)
映像を撮っている内に、スカイライナーはあっという間に消えていってしまいました。
ホームにある発車案内標。成田湯川駅には「アクセス特急」しか停車しません。そもそも成田空港第2ターミナル~印旛日本医大駅間には普通列車というものが存在しません。
成田湯川駅の駅名標。印旛日本医大駅は北総線になるので、駅番号も「HS」になっています。
スカイライナー通過後、ホームを探索していた所、成田空港行きのアクセス特急がやってきました(車両は京急)。
京急車両のアクセス特急が到着後、上野方面のスカイライナーが通過。成田空港行きのアクセス特急が発車した後、改札へ向かいました。
成田湯川駅を見学
次は成田湯川駅の駅舎内と駅舎外を見ていきたいと思います。
駅舎内
ホームから階段を下りてきました。
ホームと改札までは結構な高さがある為、中間にはスペースがあります。
その中間のスペースには成田湯川駅の模型がありました。このような模型を見る度に、「作っている人はすごいなー」と感じます。私は不器用すぎるので絶対に作ることはできないです(笑)
改札前まで降りてきました。
エレベーターだとホームと階段は一直線ですが、階段やエスカレーターだと先ほどの中間スペースをワンクッション挟む為、距離を感じてしまいます。
成田湯川駅の外に出てきました。
改札機は3台有り、有人改札も設置されています。また、改札上の駅名標「京成電鉄 成田湯川駅」と書いてある通り、この成田湯川駅までは京成が管轄する駅となっています。
駅舎外
成田湯川駅の駅舎全体を見てみます。
成田スカイアクセス線は既にご存じの方も多いと思いますが、当初は成田新幹線で運用することを目的に高架化された線路を成田スカイアクセス線が使用・活用しています。その為、見た目は明らかに新幹線の駅ですが、私鉄の京成電鉄の駅です。
成田湯川駅のすぐそばにはJR成田線が交差する形で存在しています。その成田線の普通列車が写真を撮っている時にタイミングよく通過していきました。
成田スカイアクセス線の土台となっている橋脚を見てみます。成田湯川駅には4線あるということもあり、かなり大きい橋脚です。橋脚がいつ作られたかのプレートが無いか見てみましたが、見える範囲には無かったです。
券売機・運賃表
成田湯川駅の改札口の右隣には、券売機があります。ただ、改札から若干離れている為、反対側から来ると分かりづらいかもしれません。
現在、券売機は左側2台設置されています。しかし、右側にもあと2台設置できそうなスペースもあります。利用客が多くなれば券売機の増設があるかもしれませんが、現状、増設の予定は無さそうです。
成田湯川駅からの運賃表を見てみます。まずは千葉周辺。
成田空港駅の時にも書きましたが、成田湯川駅から各地へ向かう為の運賃は非常に高く設定されています。隣駅に初乗りで行くにしても、印旛日本医大駅で470円。成田空港に行くにしても530円です。
更に京成電鉄のもう一つの高額運賃で知られている千原線・ちはら台駅に至っては1,640円!距離は66.2kmなのでなんとも言えないですが、JR東日本の運賃だと1,170円で乗れてしまいます・・・。
一方の東京方面。こちらも全体的に結構なお値段です。見切れていますが、日暮里・上野まで1,200円。
券売機の運賃を見てみます。先ほども記述した通り、成田湯川駅からの最安運賃が470円の為、460円以下の切符が購入できません(入場券除く)。京成線に限ると最安が670円。最高で1670円と私鉄の券売機では、なかなかお目見えできない金額設定になっています。
また、連絡切符ということで、京急線やJR線の切符も購入できるようになっています。
成田湯川駅にせっかく来たので券売機で印旛日本医大駅までの切符を購入してみました。通常、470円区間だと20~30分は列車に乗れそうですが、成田湯川~印旛日本医大駅間は残念ながらたったの5分しか乗車できません。
改札前
再びホームへ上がる為、改札前に来ました。切符を買ったので改札の中に入ろうとしたのですが、ふと改札横に目をやるとスタンプ台が設置されていました。
京成電鉄の「駅巡りスタンプ帳」ということで、28駅にスタンプが設置されているようです。その中の一つで成田湯川駅に設置されていました。せっかくなので、スタンプを押しました。スタンプがどのようなデザインなのかは、行ってのお楽しみ・・・
それでは再び駅の中へ。北総線方面14時15分のアクセス特急に乗車しますが、少し時間があるのでスカイライナーやホーム上からの眺めを見ていきたいと思います。
なお、お手洗いは1階の1か所にしかないので、お気を付けください!
上りホームから駅前を眺める
成田湯川駅の上りホームから景色を眺めてみます。
駅前にはロータリーが設置されており、駅への送迎やタクシー乗り場、更には駐車場が設置されています。ただ、この時は車がほとんど止まっていませんでした(そもそも交通量も少ない・・・)。
バスの車庫や奥には住宅地が見えます。住宅地が近くにあるので、もう少し乗降人数が増えてもよさそうですが・・・。
上りホームの印旛日本医大駅側からは成田線の高架橋が見えます。列車の通過を期待しましたが、残念ながらこの時は来ませんでした。
成田湯川駅を通過するスカイライナー(動画付き)
ホームからの景色を楽しんでいるうちに、上り通過線の出発信号機が高速進行になりました。京成上野行きのスカイライナーが間もなく通過する合図です。
1~2分後、スカイライナー32号がやってきました。成田湯川駅の手前に分岐器があるので、下り線ほどのスピードはなかったですが、それでもスピードや音が凄かったです。
動画はツイッターにアップしているので、よかったらこちらもご覧ください(^^)
先週、成田湯川駅を通過するスカイライナーを撮ってみた
— りょいと(鉄道乗車記・旅行記ブログ🚞) (@fuk_traveler) January 21, 2022
※音は注意!
現地にいた時も結構音が凄かったけど😅#成田湯川駅 #スカイライナー pic.twitter.com/VvZjubdAxO
スカイライナーが通過するときはギャラリーが複数人いましたが、スカイライナー通過後は誰もいないホームになりました。
スカイライナーが通過すること10分弱。乗車する上りのアクセス特急が到着しました。京急の車両ということで、先ほど下りホームで見かけた車両が折り返しやってきたようです。なお、この時点で下り通過線の出発信号機が高速進行の現示をしていました。
アクセス特急が成田湯川駅を出発すると同時に反対側のスカイライナー49号成田空港行きが通過していきました。成田湯川駅~成田空港第2ターミナル駅間は単線なので、うまい具合にダイヤが設定されているようです。
この後は印旛日本医大駅で下車。北総線の一日乗車券を購入して、北総線を楽しみました!
印旛日本医大駅へ
成田湯川駅の場所
成田湯川駅へ
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