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名松線
松阪より名松線始発列車(松阪0732発)に乗車。列車の終点である家城駅近くにある高校生と一緒に移動し、家城駅で乗り換え。
家城駅まで2両編成だったが、家城~伊勢奥津駅間は1両。
家城~伊勢奥津駅間は山間区間。乗っているキハ11形は、スピードをかなり落として運転していきます。
伊勢奥津駅
名松線の終点、伊勢奥津駅。
伊勢奥津まで乗車したのは5人で、意外と乗っていました。
名松線は元々、伊勢奥津駅より先、名松線の名付け元になっている「名張」まで向かう計画はあった。しかし、近鉄の大阪線・山田線が開通により伊勢奥津~名張の建設はされず。
1935年12月5日に伊勢奥津駅が開業して以来、ずっと名松線の終点となっている。
伊勢奥津駅の所在地は、三重県津市。津市の範囲は、結構広いみたいです。
現在の伊勢奥津駅は1面1線。
過去は、現在使われているホームの反対側も使用されており、1面2線となっていた。また、駅舎が建っている所にも線路・ホームがあり、全部で2面3線となっていた。
駅舎
木造の駅舎(兼待合室)。2005年に現在の形になっている。
写真では吹き抜けになっているが、出入口に扉が付いている。
駅舎内に駅スタンプが一つ。
駅スタンプにしれっと書かれているが、伊勢奥津駅の標高は270m。意外と標高が高い。
伊勢奥津駅を発車する列車は全8本。全てワンマン列車で運転。朝の2本は、途中の家城行き(家城駅で松阪行きに乗り換え)。残り6本は松阪行き。
また、伊勢奥津駅に到着する列車は7本。1本目は8時59分着、最終便(20時26分着)。
最終便到着後、伊勢奥津駅での停泊は行わず、回送列車として松阪駅へ送りこみ。翌日の早朝に、また回送列車として伊勢奥津駅までやってきている。
松阪⇔伊勢奥津駅(営業キロ43.5km)の回送に、片道1時間~1時間10分掛かっていると思われる。回送列車の運転だけでも大変である。
伊勢奥津駅は、駅の他に津市八幡出張所が併設している。その為、駅舎がかなり大きく感じる。
建物を占める割合は「駅 < 津市八幡出張所」。駅の出入口は端っこの方にあり、津市八幡出張所が大方を占めている。
駅周辺(伊勢奥津駅~神社踏切)
伊勢奥津駅前には、津市コミュニティバスのバス停がある。
バスは曜日限定で、年末年始・土日(繁忙期・シーズン除く)は運休している。
バス停の運行日は、曜日しか記載されていない。ただ、津市コミュニティバスのページを見ると「桜シーズン」「ゴールデンウィーク」など特定の期間は、一部路線で運転されている。
日数は少ないものの、詳細はHPを確認しておくと尚良い。
以前は、名張行きの直行バスが1日1本あったが、2021年3月末で廃止。
現在、伊勢奥津 ⇒ 名張に行く手段として、コミュニティバスで「敷津」バス停まで行き、敷津で三重交通のバスに乗り換えが一番ベターである。
もしくは、敷津バス停~伊勢奥津駅の約6kmを徒歩で歩くという手もある。
なお、三重交通(敷津~名張駅)のバスも本数は少ないので、時間に注意が必要である。
敷津 ⇒ 名張駅前 時刻表(三重交通HP)
バス停より更に下ったところに、コカ・コーラの自動販売機が設置されている。
飲み物の種類は豊富にあるので、飲み物に困ったらここで変える。現金のみの取り扱いなので、小銭か千円札は必須。
駅を出て左にある小道を進むと「神社踏切」という所に辿り着く。
踏切名に「神社」と付くということは、近くに神社がある。実際、八幡神社という神社が踏切近くに存在する。
神社踏切に遮断機は無いので、通行の際は要注意。
踏切前にも「左右確認」の看板が立っている。
神社踏切から伊勢奥津駅を見渡せる。写真スポットにちょうどいい場所だと思う。
駅~給水
今度は、駅を出て右側。
駅舎の横に「観光案内所 ひだまり」がある。
営業時間は9~16時。水曜・年末年始が定休日。
そして、訪れた日は水曜日・・・\(^o^)/
観光案内所を過ぎると、かつて給水塔や機回し線・留置線があった場所に辿り着く。
線路は全て撤去されており、緑地化されている。
SLが来ていた時に使用されていた給水塔は現在も残っている。草が生え、自然と一体化しているものの、貴重なものがある。
給水塔の前に現役当時の写真があり、当時の様子を知ることができる。
現在も残っている線路は、昔の写真を見ると給水塔・更にその先まで続いていた。
かつて1面2線だったホームには、点線と点字ブロックが残っている。
昔、車止めがあったと思われる場所。
名松線計画時は、名張まで線路が続く予定だったのだろうが、早い段階で消滅。代わりに、駅近くを通っている国道368・422号線で名張まで行くことができる。
駅前の道路標識。国道368しか表記されていないが、国道422号線と重複している。
なお、伊勢奥津駅~名張駅は29kmあるので、車か自転車が無いと厳しい。
終わり
名張まで行くことなく、山奥の伊勢奥津駅が終点となった名松線。
山間部を通る家城~伊勢奥津駅間では、これからも1両編成のディーゼル車がゆっくりとした速度で行き来することでしょう。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
駅訪問記は、他にも色々!
訪問日:2022年9月