旅名人の九州満喫きっぷを使用しての西九州乗り鉄旅。
日本最西端の駅・たびら平戸口や吉井駅で途中下車しながら、佐々駅までやってきました。
前回
国鉄世知原線が分岐していた松浦鉄道・吉井駅(旧国鉄松浦線)を探索
今回は、松浦鉄道の車両基地がある駅・佐々駅を探索していきたいと思います。
目次
長崎県北松浦郡佐々町の中心駅・佐々駅
前回訪れていた吉井駅から10分弱の乗車で佐々駅に到着。佐々駅は長崎県北松浦郡佐々町の中心部にある駅で、駅近くには町役場やスーパーが点在しています。また、佐々駅のすぐ横には松浦鉄道の車両基地が整備されており、松浦鉄道の拠点駅になっています。
佐々駅は1面2線のホームと1面1線のホーム、合わせて2面3線となっています。
1面1線(現在の3番線)の伊万里方は行き止まりとなっおり、伊万里方面には行けません。佐世保方面の列車のみ往来します。
現在の佐々駅は松浦鉄道のみ乗り入れていますが、国鉄時代は臼ノ浦線という石炭輸送の為に開業した短距離路線の起点駅になっていました。また、国鉄時代に博多~長崎駅間で運転されていた急行平戸も佐々駅に停車駅していました。
そんな佐々駅の3番乗り場のすぐ横は現在、駐車場になっています。その駐車場となっている所に国鉄時代は駅舎があった模様。
Googleで佐々駅の昔の写真を検索すると、確かに現在折り返しホームとなっている3番乗り場側に駅舎がありました。
現在、3番乗り場となっているホームですが、国鉄時代は臼ノ浦線発着ホームとして使用されていたようです。
臼ノ浦線廃止後は線路が撤去されたものの、佐世保方面への増発に伴い3番線となって復活した経緯があります。
佐々駅の佐世保方には、松浦鉄道の車両基地があります。
松浦鉄道は基本的に1両もしくは2両の運転ですが、訪れた時には3両編成になって留置されていました。
ホーム上で一通り辺りを見たところで、佐々駅の駅舎の中へ・・・と駅舎内に入ると、まさかの工事中!
ログハウス風の駅舎に建て替え工事中だった佐々駅の駅舎ですが、2022年3月初旬に運用が再開されているようです。
タイミング良いのやら悪いのやら。。。笑
また写真にはないですが、駅舎前には松浦鉄道・車両基地への入口やバス停があります。佐々駅前のバス停からは佐世保方面に向かう路線バスや長崎空港・長崎市内、福岡方面へ向かう高速バスが発着しています。
駅舎が工事中ということもあり、駅舎入口横に設置いた時刻表。
伊万里方面は、1時間に1~2本。佐世保方面は、1時間に2~3本の運用があります。
再びホームに戻ってきました。
佐々駅始発の列車となる車両が、車両基地を出発していました。
望遠カメラを使い、佐世保方の線路を撮影。
折り返し用の線路(左)と西九州線(右)の2本の線路が存在します。臼ノ浦線があったときは西九州線の右側にもう1本線路があったみたいですが、既に撤去されています。ちなみに先ほどの車両は左側の線路に入り、ホームへやってきました。
車両基地から出てきた車両が折り返し、佐々駅の1番線へ入線。
ここで松浦鉄道に使用されている車両を少しだけ紹介。
車内はボックスシートとロングシート、1人掛け席が入り混じった車両となっています。
また、松浦鉄道の車両で面白いところは、ICカード・ニモカを導入したことにより、
SuicaやPASMOといった全国相互利用サービスに対応したICカードを利用できることです!
乗り方は地方のバスと同じで、後乗り前降り形式。
乗車する時に車両後方にある端末へタッチ。降車する時も、運転席横にある運賃箱一体型の車載器へタッチして下車します。
松浦鉄道・nagasaki nimoca(松浦鉄道HP)
並走する松浦鉄道と国鉄臼ノ浦線跡
佐々駅~佐世保駅間は列車本数が多いので、20分程滞在したのち佐世保へ。
佐々駅を出発して視線を右手に向けると、臼ノ浦線の線路があったスペースがあります。
しばらくは西九州線の線路と並行。草木が全くないので、臼ノ浦線の線路跡がはっきり分かります。
松浦鉄道西九州線と2km弱は並行していますが、西九州線が左にカーブすると同時に旧国鉄臼ノ浦線は右手に大きく曲がっていきます。
臼ノ浦線の線路の土台が住宅方面へ向かっています。この先も線路跡が続いているようなので、いつか行ってみたいです。
それにしても、臼ノ浦線は田んぼに囲まれているので土台を取り崩してもいいはずですが、今も田んぼにされずに残っているのは珍しいのかなと思いました。(北海道だと間違いなく田んぼにされてる(・ω・))
佐々駅へのアクセス
それでは、今回はここまで
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訪問日:2022年2月20日