目次
釧路湿原駅
釧路から目的地である釧網本線・釧路湿原駅へ。釧網本線の本数は少ないので、朝早くから出発。
ホーム
6:57着 釧路湿原
釧路から20分で釧路湿原駅に到着。平日の朝とあって、釧路湿原駅で降車したのは自分1人。
列車が消え去ったあとの釧路湿原駅はとても静か。ウグイスの鳴き声以外、一切聞こえない。
駅周辺は自然なものしかないので、ある意味秘境駅と言える。
釧路湿原駅の2016年~2021年(6年間)の平均1日人員は、3.3人(ウィキペディア参照)。
列車の本数も少なく、周りに民家が一切ないにも関わらず、意外と乗車人数がいる。
釧路湿原駅の名所案内に記載されている「釧路湿原国立公園」。面積の記載しかないが、日本国内最大の湿原。
そして、駅名にもなっている釧路湿原駅のある場所も釧路湿原国立公園に存在。
駅舎
ログハウス風の駅舎。駅舎自体は以前から設置されているが、どこかの年で改築(もしくは改修)が行われている模様。
ネット上にある過去の写真(2004年・2010年)と見比べると、雰囲気が明るくなっている。
駅舎内もログハウス風。ベンチや椅子が設置されており、待合室も兼ねてある。
駅舎内には、コカ・コーラの自動販売機が設置されている。乗降人員は少なくても、しっかり稼働中。
なお、釧路湿原駅周辺で飲料を購入できるのは、確認した限り釧路湿原駅・細岡ビジターズラウンジの2か所のみ。24時間営業となると釧路湿原駅の自動販売機が唯一。
本数は少ないと書いてきたが、時刻表で見ると列車で訪れるには厳しい本数。
網走方面(上り)は6本。釧路方面(下り)は5本。
くしろ湿原ノロッコ号の運転日は、昼の時間帯に1~2本増える。
くしろ湿原ノロッコ号 運転区間・運転日・指定席券料金(JR北海道ホームページ)
本数が少ないこともあって、「釧路湿原駅に下車された方へ」と書かれた注意事項(壁紙)。
釧路湿原駅で乗り遅れると大変なことになるので、事前の時刻表確認。また、周辺を散策する際は、余裕を持った行動が必須となる。
釧路湿原駅から近距離駅の運賃表。
釧路~釧路湿原駅は、片道440円。往復で乗車すると880円(2023年時点)。
この運賃表の面白い所は、釧網本線・摩周~釧路の各駅が掲載されているものの、摩周より先の主要駅である知床斜里・釧路は掲載されていない。
それに対し、根室本線の厚岸・根室の運賃は掲載されている。
同じ釧網本線だと、知床斜里や釧路の方に行く人が多いように思えますが、釧路湿原から厚岸・根室に行く人が多いのでしょうか?
釧路湿原を歩く(釧路湿原駅 ⇒ 細岡展望台 ⇒ 細岡駅)
釧路湿原では、2時間30分の滞在時間。
しばらく滞在するので、釧路湿原駅から細岡展望台。更に一つ隣の駅である細岡駅まで歩いてみた。
釧路湿原駅~細岡展望台
釧路湿原駅前に階段があり、その階段から細岡展望台に行くことが可能。距離にして400m。上り坂が続くので、展望台まで10分掛かる。
階段を上がりきると、開けた場所へ。
ここにもログハウス風の建物があるが、この建物は細岡ビジターズラウンジ。
無料で入館することができ、この時の開館時間は9時~17時。
開館時間は月によって異なる。
細岡ビジターズラウンジ前にある坂道を登り切ると細岡展望台。
細岡展望台の景色(なお、天気)
細岡展望台から釧路湿原一帯を一望できる!
・・・と思ったら、曇り空&靄で遠くまで見えず。
展望台にあった案内図によると、遠くは雌阿寒岳ポンマチネシリ・雄阿寒岳ピンネシリといった山が見えるらしい。
阿寒岳は見えなかったが、全長154kmの釧路川はなんとか眺望できた。
靄が10分20分で晴れることは無い。15分ほど滞在し、撤収。
細岡展望台~中の沢踏切
細岡展望台からは、山の中を通って逆戻り。
山の中を通った先に、細岡ビジターズラウンジ。
ビジターズラウンジは、さっきも確認した通り9時に開館。まだ7時30分なので、人の気配すらなし。
館内は休憩スペースの他、軽食・喫茶店・お土産コーナーがあるらしい。
ビジターズラウンジを通り過ぎ、細岡駅へ。
ビジターズラウンジより先の道は、一部区間が未舗装。たまに小さい石が靴の中に入って足を攻撃してきます(笑)
8時を過ぎると青空が見えてくるように。そして、太陽がどんどん上がっていくのに合わせて靄が薄くなっているのを感じました。
細岡ビジターズラウンジから坂道を下り、釧網本線の踏切へ。
ビジターズラウンジ~踏切まで山間区間を通ってきたが、踏切を渡ると釧路川沿いを歩いていきます。
中の沢踏切~細岡駅
踏切より先も相変わらずの道路。最高速度が30kmに抑えられています。
なお、8時頃から車の通行量が増え始めるので、歩行の際は注意(それでも数台ですが・・・)。
道路は釧路川に沿うように作られています。
周りに草木・川しかないので、しばらく歩いていると湿原の中という実感が湧きます。
釧路川の方へ来ると、車を見る機会が意外と多くなります。
というのも、釧路川で釣りを行っている人の車があちらこちらに停まっていました。
途中、釧路川へ寄り道しながら歩いたが、細岡ビジターズラウンジ~細岡駅(2.2km)を35分で完歩。
いつもとは違い、自然を感じながら散歩するのも中々楽しかったです。
細岡駅近くの釧路川(カヌーポート)
細岡駅に着いたものの、列車の発車時刻まで時間があったので、もう少し先へ。
カヌーポートの横に広い駐車場。
駐車場から釧路川を眺めることができたので、そこで休憩。この辺りにもウグイスがいたので、ウグイスの鳴き声をしながら遊んでいました。
時間が経ち、細岡駅へ。
その細岡駅に向かう途中、謎の貨車を発見。放置されていたが、何に使われていたのでしょうか・・・?
釧路湿原の中にある秘境・細岡駅
目的地である細岡駅は、なんと釧路湿原駅より乗降人数が少ない。
どれほど少ないかというと、2016年~2021年(6年間)の平均1日人員は、驚きの0.2人(ウィキペディア参照)。
しかも、全ての年で0.2人。
2021年駅別乗車人員(平日)【JR北海道PDFファイル】
JR北海道が公表しているファイルを見ると0.0人の駅もある。その駅に比べると、ごく僅かながら乗車する人がいるのだろう。
そんな細岡駅も乗車する人が少なすぎて2023年3月以降、冬季の営業を取りやめ。4月25日~11月30日のみの営業となりました。
駅舎
細岡駅の駅舎も釧路湿原駅と同じように、ログハウス風の駅舎。
1993年に現在の駅舎へ改築されたようです。
駅舎の中はこじんまり。
駅舎内にベンチ・トイレが設置されています。
細岡駅に停車する列車は、1日12本(上下6本ずつ)。
釧路湿原駅と同様、列車で訪問するには難易度が高めとなっている。
ホーム
現在の細岡駅は1面1線だが、過去は2面2線だった。
ホームは、なんと舗装無し!
細岡ビジターズラウンジ~細岡駅と同じように未舗装。小石が散りばめられている駅になっています。
9:18 快速「しれとこ摩周号」通過
1日1往復運転されている快速・しれとこ摩周号。釧網本線で廃止された駅が増えたこともあり、時期によっては細岡駅が唯一の通過駅となる。
9:37着 普通・釧路行き
お迎えの列車・・・釧路行きの列車が定刻通り到着。
1両の車内は、観光客・釧路へ向かう人でいっぱいになってました。
釧網本線 時刻表(JR北海道ホームページ)
終わりに
早朝の時間、釧路湿原に掛かっていた靄も時間が経つと無くなり、釧路行きの列車から遠くの景色が見えるようになっていました。
朝の時間は靄がかかっている可能性があるので、太陽が昇ってから釧路湿原を見渡すのがよいかもしれません。
今度行く時は、昼の時間にいって案内図のように釧路湿原を見渡したい。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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秘境駅シリーズ
訪問日:2022年5月