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【乗車記】黒部峡谷鉄道トロッコ電車・窓無しオープン型の客車に乗車!(欅平 ⇒ 宇奈月)

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黒部峡谷鉄道トロッコ電車の乗車記PART2。

往路の【宇奈月 ⇒ 欅平】は、リラックス客車で全区間乗車。


帰りは、もう一つの客車である普通客車(オープン型)に乗ってみたいと思っていました。
今回は、復路の【欅平 ⇒ 鐘釣】・鐘釣駅途中下車・【鐘釣 ⇒ 宇奈月】の3構成。

欅平 ⇒ 鐘釣(リラックス客車)

名剣温泉付近から戻ると、タイミングよく出発する列車があったので、時間整理券を急ぎで発券。
1区間のみだが、この時はリラックス客車に乗車。

リラックス客車(欅平駅)
リラックス客車

リラックス客車(黒部峡谷鉄道)

客車全てに窓があり、オープン客車と違い雨の日でも濡れる心配がありません。


黒部峡谷鉄道・路線図
黒部峡谷鉄道 路線図

路線図に各駅の標高が記載されていました。

欅平駅:599m
鐘釣:443m
黒薙:326m
宇奈月:224m

宇奈月と欅平の間で375mの標高差。思ってたより標高差は無いものの、険しい所を鉄道は通っています。


黒部峡谷鉄道・車窓(欅平)
欅平 ⇒ 小屋平

小屋平駅
小屋平(標高531m)


鐘釣駅

鐘釣駅

自然を感じながら、鐘釣駅に到着。欅平~鐘釣駅間の所要時間は20分。


鐘釣駅・窓口
鐘釣駅(黒部の名水)

鐘釣・散歩道
徒歩道(鐘釣)

欅平駅ほどではないものの、鐘釣駅にも遊歩道が整備されています。


鐘釣駅を散策

万年雪(鐘釣)

鐘釣駅の近くに万年雪。「万年」となっている通り、通年で雪が溶けず残っています。

トロッコに乗車中でも見れるが、現地だとじっくり見ることができる。


徒歩道から鐘釣駅

欅平方面に歩き、黒部峡谷鉄道の線路を渡ると万年雪の展望台があります。

万年雪(鐘釣)
万年雪①

万年雪(鐘釣)
万年雪②

土が被っているので少し分かりづらいが、雪が広範囲に亘り残っている。
雪は、百貫山から落ちてきたものが堆積したものらしい。


徒歩道(鐘釣)

万年雪を見た後は、引き続き欅平方面へ歩く。

歩道は線路沿いにあるので、タイミングが合えばトロッコの走行シーンを近くで見ることができる。


歩道を突き進むと階段。

露天風呂への道・通行止め(鐘釣)

階段を下ると河原露天風呂があるのだが、朝から降っている大雨の影響で通行止め。
看板とロープで階段を下れないようになってました。

増水のため通行止め・看板(鐘釣)

黒部川の様子を欅平やトロッコ乗車中に見てきて、川に近づくのは無理だろうと思っていたから案の定といった感じでした。


スイッチバック

特にやることも無かったので、鐘釣駅へ逆戻り。

時間があったので、鐘釣駅のスイッチバックを見学。

スイッチバック(鐘釣駅)
ホーム先に引き込み線。右の線路が本線

後方へバック(鐘釣駅)
引き込み線からバック(ホーム上に分岐)

本線へ(鐘釣駅)
本線へ進行

鐘釣駅(スイッチバック)

鉄道のスイッチバックは、全国に数か所存在するが「駅に停車 ⇒ ホーム上で後退 ⇒ 本線へ進行」のようなスイッチバックは、恐らく鐘釣駅だけでは?

他にこのような動きをした列車に、自分は乗ったことがない。

公式が「イチオシ!」と案内しているので、よそ見することなく体験すべし!

鐘釣周辺/観光スポット(黒部峡谷トロッコ電車 公式ページ)


鐘釣 ⇒ 宇奈月(オープン型客車)

次に乗るトロッコ電車の発車時刻が近づいてきたので、鐘釣駅のホームへ。

鐘釣駅ホーム(整列ライン)

鐘釣駅のホームをよく見ると黄色ライン&乗車位置番号。

たまたま駅員の方とお話したのですが、繁忙期になると団体客でホームがいっぱいになるとのこと。団体客がトロッコへスムーズに乗車してもらうため、黄色ラインと乗車位置番号が書いてあると仰っていた。


次に乗車したのは、普通客車(オープン客車)。
オープン客車は窓や扉が無く、アトラクションの乗り物と勘違いしそうである。

黒部峡谷鉄道・普通客車(オープン客車)
普通客車(オープン客車)

普通の列車にある扉が無い代わりに鎖が繋がれている。乗降時に鎖は自分で外す・付けるを行う。


黒部峡谷鉄道・普通客車(オープン客車)
普通客車

普通客車(オープン型)は、文字通りオープンで開放的!
窓は車両前後にあるものの、両サイドは全くなし!!


鐘釣 ⇒ 黒薙

黒部峡谷鉄道・車窓(鐘釣⇒猫又)

窓無し客車なので、直に車窓を楽しめるのが一番の利点。

黒部峡谷鉄道・車窓(鐘釣⇒猫又)
黒部川・雨の影響で流れが激しい

黒部峡谷鉄道・車窓(猫又⇒黒薙)
猫又(黒部川第二発電所)

黒部峡谷鉄道・車窓(ねずみ返しの岩岸)
ねずみ返しの岩岸(猫又~出平)

黒部峡谷鉄道・車窓(ねずみ返しの岩岸)
カーブで前方車両が見える

トロッコ電車は長大編成。カーブに差し掛かると前方でクネクネしている車両を見ることができます。


出し六峰(黒部峡谷鉄道・猫又⇒出平)
出し六峰(猫又~出平)



黒薙駅に到着する前に後曳橋を走行。
後曳橋は、オープン型客車に乗ってると一番ドキドキする場所。

後曳橋を走行中
後曳橋を走行中

橋~川の高さは、60m。両サイドに窓が無いのでスリリング!
スリリングな代わりに景色は間違いなし!

ただ、後曳橋のある場所は黒部峡谷屈指の谷なので、下を見ると・・・\(^o^)/


黒薙駅(関西電力)
関西電力専用トンネル

後曳橋(黒薙駅)
後曳橋

黒薙駅でも降りようかと思っていたのですが、駅員の方から「黒薙駅は周辺に何もないし、雨が降った時は歩きづらいよ」と教えてもらった。

周辺を一番詳しい方が言っているなら間違いない。黒薙駅で降車することは止め、スルー。


黒薙 ⇒ 宇奈月

黒薙駅の次は、終点の宇奈月駅。

黒薙橋・黒部川(黒部峡谷鉄道)
黒薙橋・黒部川

トロッコ電車は、引き続き黒部川を沿うよう進行。

森石駅(黒部峡谷鉄道)
森石駅

仏石(黒部峡谷鉄道・森石⇒柳橋)
仏石

往路で見逃した仏石。復路ではしっかり見れました。


猿専用の吊橋(黒部峡谷鉄道・森石⇒柳橋)
猿専用の吊橋

「猿専用の吊橋」も往路でしっかり見れなかった橋。復路では確実に見れたものの、猿はいなかった。


とちの湯(黒部峡谷鉄道・森石⇒柳橋)

黒部川は、エメラルドグリーンで綺麗な川が見れる!
と聞いていたが、朝は大雨だったので見事なまでに茶色い濁水(-_-)

黒部川(黒部峡谷鉄道・森石⇒柳橋)

濁水しか見れないと思っていたら、柳橋駅手前の短い区間でエメラルドグリーン。
今度は、晴天の時に見てみたいな。


新柳原発電所(黒部峡谷鉄道・柳橋駅)
新柳河原発電所

ヨーロッパ風の建物に見える場所は、新柳河原発電所
新柳河原発電所の前に柳橋駅があり、タイミングが良ければ柳橋駅で列車行き違いの為に停車。新柳河原発電所をじっくり見ることができます。


新山彦橋(黒部峡谷鉄道・柳橋⇒宇奈月)
新山彦橋

新山彦橋から町並みが見えてくると、間もなく宇奈月。

新山彦橋(黒部峡谷鉄道・柳橋⇒宇奈月)
新山彦橋

新山彦橋も景色を楽しむことができる場所の一つ。

窓無しのオープン客車だと、宇奈月の町並みと山々を直に眺望可能。


鐘釣駅から約1時間、宇奈月駅に戻ってきました。

駅名標(宇奈月)

駅舎(宇奈月)

オープン客車は、自然と景色の両方を一度に楽しむことができ、かなり楽しかったです。
天気が良い日に乗りたかったのですが、大雨が降っていたことを考えると曇りで良かった。

なお、大雨の日に乗ると

雨で濡れている座席(普通席)
雨粒が客車内に

客車内に雨が入り込んできます。しかも、がっつりと。

雨の日は、「雨具の用意を」と案内されています。雨天時にオープン客車に乗車するときはある程度の覚悟 or そんなの気にしない or 雨すら楽しめる方だけ乗ってください(笑)

それ以外の方は、窓付きのリラックス客車に乗った方が良いです。

黒部峡谷鉄道 トロッコ電車(公式ページ)


終わり

鐘釣駅で聞いた話ですが、今も走っている普通客車(オープン客車)は現在の製造基準に満たしておらず、新車の製造はできないとのこと。
新型客車を作る時は、リラックス客車のような窓付きの車両しか製造できないと仰ってました。

この話を聞く限り、普通客車も結構レアな車両。
そう考えると、また乗りに行きたい。そして、秘境の温泉に入りたい!


それでは、今回はここまで('ω')ノ


往路:宇奈月 ⇒ 欅平(全区間リラックス客車)

欅平駅周辺を散策

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乗車日:2022年6月27日

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