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昔ながらの列車に揺られて、昭和にタイムスリップ!?
前日、千葉駅前のアパホテルに宿泊していたので、この日は千葉駅からスタート。始発列車を乗り継ぎ、小湊鐵道・いすみ鉄道を乗り通し大原駅まで向かいます。また、今回は小湊鉄道といすみ鉄道を片道で乗り通す時に便利な切符「房総横断記念乗車券」を使用してます!
内房線・小湊鐵道(千葉⇒上総牛久)
この日は、4時30分起き。眠い・・・
千葉駅の内房線始発・5時47分発の君津行で五井駅まで行きます。
五井駅で小湊鐵道に乗り換え。五井駅で乗り換える時は、わざわざ有人改札を通らずJRと小湊鐵道が乗り換えが可能でした(ICカードの精算ができるよう、簡易改札があります)。
五井駅には6時03分着で小湊鐵道の発車が6時06分。乗り換え時間が3分でしたので、猛ダッシュして階段を昇り、跨線橋上にある券売機で房総横断乗車券を購入。更にダッシュで階段を下って小湊鐵道のホームへ。ホームには「いつ頃の列車なんだ!?」と思ったほどの列車が待ってました。
列車は2両編成。自分は一番前の車両に乗りました。この列車も五井駅の始発列車で6時06分に定時発車しました。
始発列車ということもあるのか、自分の乗った車両には3人しか乗っていませんでした。もう一つの車両には、ぼちぼち乗っていました。
車内にあまり人がいなかった為、窓を開けたのですが、ディーゼルの音がいい感じに聞こえてきました。そして、車内の雰囲気も含め、この後も言うと思いますが、まさに半世紀前にタイムスリップしたかのような感覚になりました。
朝一の列車で車内にほとんど人もいなかったので、写真を撮りまくりました。小湊鐵道は五井~上総中野駅までを結んでおり、上総中野~大原駅はいすみ鉄道が運行しています。
途中の上総牛久駅。ここでは、3人ほどの降車がありました。全線で見た限りでは、五井駅を除いた一番大きな街なのかと思いました。
また、小湊鐵道の駅舎は五井駅を除くと、昔ながらの駅舎となっており、列車と駅舎を一緒に見ると昭和にタイムスリップしたかのような感覚になりました(笑)
上総牛久~上総中野駅間が小湊鐵道の本領発揮!?
列車は上総牛久駅に数分停車し、上総中野駅に向けて発車しました。
なお、五井~上総牛久駅間は本数が多いためか、列車はそこまで揺れてなかったのですが上総牛久~上総中野駅間の揺れ方は凄かったです。また、終点が近づくに連れて、揺れの大きさは更に大きくなっていきました(笑)
上総牛久駅から先は、上の写真の様に、周りには田畑や森が多くなります。むしろ、都会的な喧騒、建物は一切出てこないです。日本の原風景という感じです。
上総牛久~上総中野駅は乗っていてなんだか癒やされますので、ぼっーと列車に乗っていたい方にはオススメです。ちなみに、この時の自分は「なんだこりゃ!」という興奮で目が覚めていました(笑)
五井駅から40分ほどで里見駅に到着。
里見駅では今や珍しいものとなったタブレット交換を行っていました。後ほど知ったのですが、里見~上総中野駅間は両方向で1列車しか走れないようです。
なお、この時点で乗客は自分と後方車両に1名、合計2名だけになってました。
里見駅を発車すると、山越え区間が多数あり、今までなかったトンネルを通ることが多くなりました。また、人家も里見駅から先は少なくなっていきました。
上総大久保駅にはなぜかトトロの絵が描いてありました。なぜ・・・
そして、この駅はトトロが描いてあることで有名なのか、駅近くの道路には撮り鉄の方も朝早くからいらっしゃいました。
使われていないホームにあじさいが咲いている養老渓谷駅。
養老渓谷駅止まりの列車もある駅ですが、この列車は一駅先の上総中野駅まで向かいます。養老渓谷~上総中野駅は2021年6月現在では、1日8往復しか走っていないので、この区間を通られる際は時刻表を確認してから通る必要があります。時間によっては、2~3時間待ちになります。
上総中野駅
7 時20分に終点・上総中野駅に到着。ここから先、大原駅方面はいすみ鉄道に乗換になります。この時は30分程待ちましたので、上総中野駅周辺を写真撮影📷
五井駅では乗換時間が短かったので、車両をゆっくり見てる時間はありませんでしたので、ゆっくりと車両見学。改めて見ると、すごい車両が走ってるなと実感しました(笑)
他の鉄道会社だと、間違いなく新しい車両を導入しそうな感じですが、小湊鐵道では昭和に製造された列車が現役で走ってくれています。むしろ、これはこれで貴重なので👍
上総中野駅の駅舎とホーム全体。駅舎は木造で造られており、近くには自販機やトイレがあります。必要な物はあるので、何かあればここで済ませられると思います。
上総中野駅のホームは、駅舎側に小湊鐵道。駅舎の反対側にいすみ鉄道。
小湊鐵道の線路はホームから少し進んだ所で途切れています。なお、線路は引き続き大原方面へ向かう為、駅舎とは反対側のいすみ鉄道のホームへ渡ります。
小湊鉄道 時刻表(小湊鉄道HP)
そういえば、上総中野駅で一番驚いたのがFree Wi-Fiが使用できることでした。外国人の方がよくここに来ていたのでしょうか。
こう言うのもなんですが、「こんなところにFree Wi-Fiがあるのか!」って思ってしまいました。
いすみ鉄道で大原駅へ(旧国鉄木原線)
所変わって、いすみ鉄道のホームへ移動。
移動後は、ホームの写真撮影。ここでふと気付いたのですが、小湊鐵道といすみ鉄道って直通できるようになってたのですね。
上の写真、いすみ鉄道の車止めがある所の左側。草に覆われていますが、線路があり、そのまま小湊鉄道に繋がっていました。直通の実績なんてあるのかと思ってましたが、どうやら直通の実績があったようです。最近は無いようですが、いつかこの線路をまた走る機会があればいいですね(^^)
駅名標は小湊鐵道といすみ鉄道、それぞれで用意されています。小湊鐵道は全てが白黒に対し、いすみ鉄道は次駅部分が黄色のカラーになっています。
駅でしばらく待っていると、いすみ鉄道の車両がやって来ました。折返し、大原行になります。車両が国鉄を思い出せる雰囲気になっています。
車内の様子。ボックス席が多めになっており、車両の前方、後方にロングシートがあります。最近、導入されたのか車内は塗装も含めて綺麗に感じました。
7時55分に列車は上総中野駅を発車しました。乗車人数は、自分と小湊鐵道から引き続き乗ってきた方の2名でした。
いすみ鉄道の区間に入っても引き続き田畑や森林を中心とした景色になります。
いすみ鉄道は、これ!といった景色があるわけではなく、特徴が無い路線となっています。実際、乗っている時も何もないなあ~と思いながら乗っていました。
でも、いすみ鉄道も「何もない」をウリとしているようで、キャッチフレーズが「ここには“なにもない”があります」になっています。大原駅の売店で気付いたのですが、「あ、なるほどな」と思いました。確かに、景色を見ていても何も無いなと感じながら乗っていましたが、逆に言えば「何もないがある」のかと。逆転の発想ですね(^^)
そう思いながら乗っていると、もう少し楽しみながら乗れただけに、事前情報を仕入れていなかったのは失敗しました(´・ω・`)
上総中野駅から50分程で大原駅に到着。房総横断乗車券は運転士に申し出て、記念に持ち帰りました。
外房線の普通列車に乗れば、千葉~大原駅間は1時間10分程で来れますが、今回は3時間掛けて大原駅まで来ました(千葉~五井~上総中野~大原)。
速さに逆行して、こういうまったり旅もたまにはいいですね。また乗りに来たいと思います。
いすみ鉄道 時刻表(いすみ鉄道HP)
大原駅のいすみ鉄道の売店で、クリアファイル2枚とぬれ煎餅を購入しました。ぬれ煎餅は千葉県の名物?と勝手に思っていますが、実際はどうなんでしょうか。ぬれ煎餅は醤油味を購入。小腹が空いた時に食べましたが、とても美味しくまた買いたいと思いました。この旅行中の非常食にもなったので、買ったのは間違いなかったです。
大原駅で10分程滞在し、大網駅へ向かいました。この後、再度、大原駅を経由し外房線・内房線を通り木更津駅まで乗り通します。
というところで、今回はここまで。これまで前半とし、後半はまた別の記事で。
千葉県にも山間区間があるのだなと思い非常に驚きました。千葉はどちらかというと、海沿いを走る区間や都市部を走ることが多く、山間区間には無関係なのかと思っていました(久留里線除く)。
今回のルートは非常に気になっていましたが、やはり面白いルートでした。
房総横断記念乗車券(小湊鉄道HP・お得な乗車券)
それでは、今回はここまで('ω')ノ
この後の続きはこちら↓
房総半島を時計回り乗車!外房線・内房線+久留里線を乗り尽し!
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乗車日:2021年6月27日(金)