2022年3月、JR九州トラベルデスク主催で開催された「折尾駅員がご案内!SL人吉の客車で行く折尾駅鷹見口見学&貨物線乗車ツアー」に参加してきました。
関東では貨物線を走る旅客列車は多くありますが、鹿児島本線の貨物線を通る旅客列車は通常ありません。しかも、貨物線を走るツアーは数年ぶり。調べた限りでは2014年にツアーが開催されていたようなので、約7年ぶりに旅客列車が鹿児島本線の貨物線を通ることになります。次、いつ乗れるか分からないので今回参加してきました。
今回は貨物線をメインにブログを書いていますが、ツアー名になっている折尾駅鷹見口の見学も別に纏めていますので、そちらも併せてご覧いただければと思います。
目次
DE10形ディーゼル機関車&SL人吉客車で門司港
ツアーの出発地は博多駅の1番乗り場。
ホーム下の行先案内を見ていると、日本語の行先表示は「団体」になっていましたが、英語を見ると「PARTY」になっていました。他の案内表示器は「NOT SERVESE」で表示されていたので、何故ホーム下の行先案内だけが「PARTY」かは謎です。。。
出発の5分前ぐらいに今回のツアー列車が到着。ホームには大勢の乗客と写真・動画を撮る人で溢れていました。
博多駅を定時に出発し、鹿児島本線を順調に走行し折尾駅手前まで来ました。
現在は運用を開始していますが、折尾駅の短絡線に代わる新しい筑豊本線の線路工事がほぼ終わりに近づいていました。短絡線に代わる筑豊本線は折尾駅の1・2番から出発後、トンネルを通り筑豊本線の線路に合流する形になっています。
筑豊本線の短絡線に代わる筑豊本線折尾駅の新1・2番乗り場。本ツアーの後半に1番乗り場へ行くことができ、運用開始前のホームに上がるという珍しい体験が出来ました。
折尾駅出発後に新しい筑豊本線の線路を見ていると、まだ運用していないということもあり、場内信号機には×の印が付いていました。
更に進みスペースワールド駅付近まで走行。スペースワールドは2018年1月1日に閉園しましたが、その後はショッピングモールに改装。イオン系列のショッピングモール「THE OUTLETS KITAKYUSHU(ジ・アウトレット北九州)」が2022年4月28日(木)に開業するということで、こちらも開業前の最終段階に入っていました。
その後も列車は順調に進み、12時20分前に門司港駅へ到着。門司港ではお昼ご飯を兼ねるということもあり、1時間30分程の時間がありました。
博多から門司港まではノンストップという訳ではなく、途中の海老津や八幡で特急列車の追い抜き。折尾や小倉で運転停車と途中で何度か停車しながら、門司港まで来ました。
今回乗車してきたSL人吉の客車。SL人吉の客車に乗ったのは久しぶりで、8年ぶりぐらいに乗車しました。
お昼ご飯は折尾駅で販売している東筑軒のかしわめし。
かしわめしは列車の中で配布されましたが、折尾駅で立ち売りをしている小南さんという方が団体列車に乗車し、手渡しで弁当を渡してくれました。写真撮影にも快く応じて頂き、東筑軒の歌も歌って頂きました!
折尾駅のかしわめしは何度も食べていますが、今回も変わらぬ美味しさ。味わうようにゆっくり頂きました。
滅多に走らない!旅客列車の鹿児島本線・貨物線
弁当を食べた後、改札前に再び戻ってきました。
駅には13時20分頃に戻ってきましたが、団体列車の出発は13時50分。まだ時間があったので、門司港駅を散策することにしました。
3月は卒業シーズンということもあり、門司港駅の駅係員によるお手製の卒業メッセージ。なかなか凝っていたので、思わず写真を撮ってしまいました。
ホームに戻ると、門司港駅まで牽引していたDE10形ディーゼル機関車とSL人吉客車が切り離しされていました。
元々、後方にも別のDE10形ディーゼル機関車がいたので、今度はこちらのDE10形ディーゼル機関車が牽引していきました。
門司港に停車中のDE10形機関車と811系。
貨物線・門司⇒小倉
13時50分に門司港駅を出発。門司港~陣の原駅間は旅客列車が普段走らないということもあり、安全のため座席移動が不可でした。
門司港~門司駅間は通常の鹿児島本線を通りましたが、門司駅を過ぎたところで鹿児島本線から分岐。貨物線ルートがスタートしました。
進行方向の右手には北九州貨物ターミナル。普段よりも少しだけですが貨物のコンテナが近くに見えました。
貨物線を順調に進み、鹿児島本線の線路とオーバークロス。
普段なら見ることのできない貨物線からの車窓に、この時点で既に舞い上がっていました(笑)
普段は見ることのできない小倉駅の通過。貨物線側にホームが無いとはいえ、小倉駅の通過を体験することが無いので見ごたえがありました。ホーム上では団体列車を撮っている方が何名もいらっしゃいました。
貨物線・小倉⇒陣の原
西小倉駅も営業ホームではない側を通過。西小倉駅からは日豊本線が分岐しています。
西小倉駅を通過した所で、885系ソニックとすれ違い。
九州工大前駅を通過中。ここでも団体列車の写真を撮影している方が若干数ですがいました。
普段は見ることのできない鹿児島本線の2本の線路。鹿児島本線から貨物線の線路を見ることはあっても、鹿児島本線の2本の線路を見る機会はありません。
そして戸畑駅からは鹿児島本線と一旦お別れ。
鹿児島本線・貨物線乗車ツアー(3月5日・戸畑駅手前~戸畑駅)
— りょいと(乗車記・旅行記ブログ🚞) (@fuk_traveler) March 6, 2022
普段は見れない、戸畑駅が上目線に…#鹿児島本線 #貨物線 #戸畑駅 pic.twitter.com/0NP5BdeiyU
並行していた鹿児島本線の線路は折尾方面へ行くに連れて上がっていき、遂には貨物線の線路から鹿児島本線の線路が見えない程に上がっていきます。
戸畑駅を通過し終わったぐらいから貨物線の線路は右手・洞海湾側へ。鹿児島本線は左手へカーブしていきます。
鹿児島本線が高架になっているのに対し、貨物線側には踏切があり、車が列車の通過を待っていました。
貨物線を走行中の団体列車。貨物線沿線は住宅が全く無いわけではなく、一軒家を中心に住宅が広がっています。
洞海湾方面にしばらく進んだ後、大きく左にカーブを始める団体列車。
洞海湾と近くの都島展望公園を沿うように鹿児島本線の貨物線は敷設してあります。
カーブの途中、進行方向左手に空き地がありましたが、貨物線の跡地だったのでしょうか。
進行方向の右手には洞海湾が広がっていましたが、一瞬で洞海湾を通過。ゆっくり見ている時間はありませんでしたw
進行方向の左手に枝光のグッデイが見えてきました。鹿児島本線に乗っていると近くから見えますが、貨物線では遠くなります。
枝光駅の目の前にあるゴルフ場。
写真左下に少しだけ映っていますが枝光駅が存在。普段、鹿児島本線に乗っているとゴルフ場の入口は見えませんが、貨物線に乗っていると普通に見ることができました。
打ちっぱなしのゴルフ練習場。普段乗っている鹿児島本線からも見ることは可能ですが、今回はゴルフ練習場の右側。貨物線からしか見れない景色を堪能。
そのゴルフ練習場を通り過ぎると鹿児島本線と再び合流。
早速、鹿児島本線・スペースワールド駅を出発した813系とすれ違い。
スペースワールド駅もホーム横に貨物線の線路があるので、その貨物線線路を通過。
スペースワールド駅でも団体列車を撮ろうとカメラを向けている人が多く、老若男女、様々な方が写真や動画を撮っていました。
黒崎駅で旅客列車が普段は走らない貨物線区間は終了し、福北ゆたか線(筑豊本線)の線路と合流。
黒崎駅も団体列車は全力で通過していき、全ての列車が停車する黒崎駅をあっさり通過していく景色はなかなか新鮮でした(笑)
黒崎駅を通過したと思えば陣の原駅で運転停車し、運転手の交代。
門司港~陣の原駅までは営業列車が走らないということもあり、貨物列車の運転手が乗務してきたようです。
運転手交代後、陣の原駅を出発。短絡線経由でツアー名にもなっている折尾駅へ向かいました。
折尾駅鷹見口&新1番乗り場見学ツアー
SL人吉客車とツアーのお土産
SL人吉の客車には展望スペースがあり、誰でも入ることができる座席があります。今回のツアーでも、門司港に行くときはそれ程でもありませんでしたが、折尾・博多駅へ向かう際は人で溢れかえっていました。。。
SL人吉の客車。レトロな雰囲気がGood!
トンネルに入るとレトロ感が更に増加。写真では分かりづらいですが、トンネルに入っている時の車内の雰囲気がとても良かったです。タイムスリップをしているようでした。一度で良いので、夜を走るSLに乗車してみたいです・・・
今回のお土産の一つ、ツアー名とルートが記載されているプレート。折尾駅の手書き感が面白くて好きです(笑)
今回のツアーが折尾ということもあり、地元のお菓子と折尾高校が開発したおりこうカレー。家に帰ってから、どちらも美味しく頂きました!
SL人吉客車の入口横にある行先プレートは団体専用になっていました。
折尾駅見学後、筑豊本線・福北ゆたか線経由で博多駅まで戻ってきました。
滅多に乗れない鹿児島本線の貨物線ルートでしたが、普段は見れない車窓が見れて満足しました。
ちなみに、今回のツアー料金は14,000円でした!
・鹿児島本線の貨物線は旅客列車が普段走らない&安全性を配慮
・折尾駅を案内付きで見学
ということを考えれば十分安いと思いました。
それでは今回はここまで!
折尾駅鷹見口&新1番乗り場見学ツアー
【JR九州・みんなの九州きっぷ】九州一周を1日でやってみた!
乗車日:2022年3月5日(土)