山梨県・小淵沢駅と長野県・小諸駅を結ぶ小海線。
小海線は全区間を通して標高の高いところを走り、JRで一番高い場所を走る路線でも有名です。そんな小海線では観光列車「HIGH RAIL 1375」が土休日を中心に運行。列車名の「1375」は、JRの最高地点である標高1,375mに由来しています。
今回は、小淵沢駅始発「HIGH RAIL 1号」の乗車記。
目次
指定席券の受取
「HIGH RAIL1375」の乗車には乗車券、青春18きっぷといった企画券とは別に指定席券が必要。HIGH RAIL号には車掌がいないので、目的地までの切符購入・変更は駅で行う必要があります。
今回は、えきねっとで乗車日の前日に指定席券を購入。乗車日の1週間前に確認した際は満席でしたが、前日に再度確認すると数席の空席あり。更に、窓側の座席も空いていたので、窓側座席を確保しました。
小淵沢駅の発車標「快速 HIGH RAIL 1号」
えきねっとで予約した切符をJR東日本の駅にある指定席券売機で発券する必要がありますが、小淵沢駅到着時にはまだ発券していませんでした。
小淵沢駅の改札前に指定席券売機がありますが、そちらは数人の待機列。小淵沢駅の上り(長野方面)のホーム上にも指定席券売機があるので、そちらで発券してみました。
えきねっとより予約したので、券売機の画面「インターネット予約の受取り」を選択し発券。無事に切符の発券が完了しました。
券売機の画面を見ていると、あずさ特急券の他に「HIGH RAIL」のボタンもあり、上りホームの指定席券売機でもHIGH RAILの指定席が取れるようです。改札を出なくてもホーム上で指定席を発券できるのは有難いですね。
小淵沢駅 小海線発着ホーム
小淵沢駅の小海線ホームは4・5番線。その4・5番線には、HIGH RAILと同じ星空をモチーフにした駅名標が設置されています。
同様の駅名標はHIGH RAILが停車する駅にも設置されています。
ホーム上にあった小海線の沿線紹介。
八ヶ岳連峰の右側を沿うように、小海線は小淵沢~小海線を結んでいます。八ヶ岳の麓にあるので自然と標高が高くなり、野辺山駅の清里寄りの所でJR鉄道最高地点があります。
沿線紹介の下には、小海線各駅の標高が紹介されています。
JRの標高の高い駅TOP10のうち、1~9位を小海線が独占!
また、全駅が650m以上にあるので、いかに小海線が高いところを走っているのかがこの図を見ても分かりました。
なお、標高の高い駅・第10位は中央本線・富士見駅。標高955.2mです(小淵沢駅の2つ先)。
HIGH RAIL 1375(外観)
小淵沢駅5番ホーム上は既にHIGH RAIL 1375が来ており、乗車している方もいました。
青を基調とし、車両前面には「HIGH RAIL 1375」のヘッドマーク。
扉横にはヘッドマークと同じ「HIGH RAIL 1375」。
行先案内。LEDには、「HIGH RAIL ♦ 1号 ♦」と列車名が表示されていました。
HIGH RAIL1375の使用車両は、キハ100・110系。HIGH RAIL1375用に改造を施してキハ112になったようです(車両はそれほど詳しくないのでこれぐらいに。。。)
HIGH RAIL 1375(車内)
車内をざっくりと紹介。なお、今回乗車したのは2号車です。
2号車 座席
2号車の座席は全てリクライニングシート。2列席が9つ。1A・2A・3Dの3席が1人用座席となっています。1人用座席は車イス対応で、直前までえきねっと等で予約できない座席と思われます。
背面テーブルは在来線特急と同じ仕様。
2号車・車内扉付近は宇宙をモチーフにした壁面。
2号車 ギャラリーHIGH RAIL
2号車の運転席後ろには、ギャラリーHIGH RAIL。
星や宇宙に関する本を読めたり、天井にはプラネタリウムが常時放映されています。
天気の良いは太陽の光で少し見づらいかもしませんが、トンネル内や夜になると綺麗に見えます。ここで少しぼけっとするのもアリ。
1号車 売店
2号車の運転席とは違い、1号車の運転席後ろには売店が設置されています。
お菓子や飲み物、グッズを購入できます。
売店の営業開始は小淵沢駅出発後、少し時間が経ってから営業が開始されていました。出発前から何か飲み食いしたい人は事前に持ち込んだ方が良いかと思います。
売店の横には、HIGH RAIL用?に作られた詩と絵。
絵の動物がかわいい(笑)
その他
2号車のドア付近を少し紹介。
2号車の車内へ入る扉と主に、オレンジ色の扉があります。オレンジ色の扉は車イス対応のお手洗いとなっています。
2号車のドア横にはHIGH RAILのウェルカムボードやスタンプ台が設置されています。
HIGH RAIL 1号乗車記(小淵沢 ⇒ 野辺山)
小淵沢駅を定時に出発し、小諸方面へ。
最後まで乗るのが楽しみ(^_^)
と、この時は思いながら乗車していました。
小淵沢駅を出発して約21分。
吐竜の滝の近くを走行するので減速運転。
進行方向の左手にありましたが、夏の時期ということもあり、緑に囲まれて滝自体をはっきり見ることはできませんでした。
時期によっては滝がはっきり見えると思われますが、どうでしょうか・・・。
小淵沢駅から27分。途中の清里駅に停車。
清里駅では7分の停車時間があったので、ホーム上で写真撮影。
清里駅は隣の野辺山駅に次、第2位の標高の高さ(1,274m)。第2位の標高のはずですが、標柱を撮ってる人は意外と少なかったです。
7分は意外と短いので、ホームから写真を撮るのに留めておきました。
清里駅を出発し、更に高度を上げていく小海線。
この高い標高を活かして栽培されてそうな田畑が印象的でした。
小淵沢駅を出発して40分。11時20分頃にJR鉄道最高地点、標高1,375mを通過。最高地点を通過する時も減速運転を行ってくれます。
最高地点を示す柱が進行方向の左側。座っている座席の反対側にありましたが、なんとか撮ることができました。
JR最高地点を通過後、ほどなくして野辺山駅に到着。
野辺山駅では11分の停車時間があるので、列車から下車して野辺山駅や駅前の写真撮影へ。
10分の短い時間で駅周辺の見物や写真撮影。発車の2分前くらい座席へ戻りました。
野辺山まで来ましたが、ここまでは順調。
この先も順調に小諸駅へ行く・・・はずだった。
乗車前に切符をよく確認しましょう
さて、野辺山駅を出発し車内放送が流れる。
「~佐久平12時43分着。終点・小諸駅12時56分着」
・・・
小諸12時56分?
おや?
今日取った指定席券をもう一度見てみよう。
あ・・・
「小諸」に行くはずが「小海」で予約してる!
なんてこった!!!
指定席券の間違いに気付いて速攻でえきねっとをオープン。現在、座っている席の「小海⇒小諸」は空いている!
しかし、車掌はいないので切符の変更はできない・・・
改めて座席を買うにしても、この先の停車駅の停車時間が短い・・・
どうする!?
えきねっとの画面と格闘しているうちに、気付けば信濃川上駅に到着。
野辺山駅みたいに停車時間が10分あるなら、指定席を改めて指定(購入)⇒切符の受取りが可能。しかし、信濃川上駅の停車時間は3分。3分という短時間で、駅へ行って切符を受け取り、更に列車に戻ってくるのは流石に無理!
信濃川上を出発すると、次の停車駅は小海駅。しかも小海駅の停車時間は1分。
この時点で完全に詰み\(^o^)/
野辺山駅には指定席券売機があったので、野辺山出発前に気付いていれば小諸まで行けたのに(´;ω;`)
と思いながら、小海線の車窓を眺める・・・
小海駅
12時09分 あたふたしている間に、列車は「小海線」の線名にもなっている小海駅に到着!
どうしようもないので、小海駅で下車しました。
HIGH RAIL1号は、無情にも定刻通りに小海駅を出発。小諸へ向かいました。
小海駅の駅名標をホーム上で見るなんて300分前まで考えてもいなかった!
小海駅の海抜は865m。標高は高いように見えますが、始発の小淵沢駅(886.7m)より標高は低いです。
改札を抜け、改札横にある時刻表を確認。
結局、小諸へ行くのですが、HIGH RAIL1号の次は13時13分。出発まで1時間ほどあり、休憩するにはちょうど良い時間。
小海駅は有人駅ですが、切符を販売する窓口はありません。
小海駅も切符の販売は全て券売機に置き換え。遠距離の乗車券・特急券や指定席券を購入する場合、指定席券売機で購入することになります。
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JR・私鉄指定席列車全掲載
ソースかつ丼と千曲川
小海駅で下車したのはしょうがない。
お昼の時間帯なので、昼食を取ることに。
小海駅前に「桔梗家」というお店があり、看板に「ソースかつ丼」の文字を見つけ、そのままIN。
桔梗家のソースかつ丼(900円)を注文。カツとそれに合わさるソース、漬物。どれも美味しく、味わいながら頂きました。
小海駅下車時にはガックリしていましたが、かつ丼を食べて再び元気になりました(笑)
ソースかつ丼を食べてからも少し時間があったので、少し歩いたところにある橋の上から千曲川を眺めることに。
千曲川はこの先、小諸・上田・長野・飯山を通り、新潟県で信濃川に名前が変わります。
そう考えると千曲川は長野県を縦断するので、改めて長い川だなと思いました。
千曲川を見た後は小海駅へ。
小海駅へ戻りましたが、まだ時間が余っていたのでベンチで休憩。出発の10分前に普通・小諸行きに乗り込みました。
それでは、今回はここまで。
皆さんも切符の行先が間違っていないか、もう一度確認しましょう! (^_^)
HIGH RAIL 1375(JR東日本 のってたのしい列車)
それでは、今回はここまで('ω')ノ
全区間乗り通しVer(HIGH RAIL1375の1号車)
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乗車日:2022年8月7日