秋から冬へと季節が変わろうとしている2021年11月末。2021年10月~12月にJR西日本から発売された「JR西日本どこでもきっぷ3日間用」というお得な切符を利用し、JR西日本エリアの乗り鉄旅に出かけてきました。
今回は、1日目に乗車した阪和線東羽衣支線(通称:羽衣線)という、たった1駅しかない支線の乗車記を簡単にですが紹介したいと思います。
目次
阪和線東羽衣支線の起点・鳳駅
阪和線東羽衣支線(以下、羽衣線)の起点駅である鳳(おおとり)駅。
鳳駅の5番線には羽衣線専用の駅名標があります。その駅名標をよく見ると、天王寺方面の次駅表記がありません(次の駅は津久野)。

阪和線本線と羽衣線は、一見直通できるように見える構造になっています。しかし、羽衣線の天王寺方面をよく見ると信号が入換信号になっています。その為、今のままでは直通運転はできない仕組みになっています。

羽衣線ホームの反対側からは天王寺や関西空港、和歌山に向かう快速列車や普通列車が発車していきます。また、和歌山側には留置線があります。

羽衣線は鳳駅の5番線から発車していますが、2002年までは6番線から発車していたようです。その名残として、現在も5番線の隣には空き地があり、6番線の名残として残っています。

下の写真は、羽衣線東羽衣行きの時刻表。基本的には1時間に4本運転されていて、一部の時間帯は3本や5本になっています。

羽衣線で運用されている225系が鳳駅に到着しました。現在は225系が鳳⇔東羽衣駅間をピストン輸送する列車となっていますが、以前は国鉄型車両の103系が運用に入っていました。

東羽衣支線の車窓
羽衣線は、鳳駅を発車すると大きく右にカーブし、高架線へ上っていきます。
高架線からは、住宅街や工場、遠くには大阪府と和歌山県を隔てる和泉山脈が見えます。

東羽衣駅へは17時頃に向かっていましたが冬至が近く、既に日の入り間近。羽衣線から綺麗な夕日を見れました。

羽衣線の中間付近で、大阪と和歌山を結ぶ国道26号線と交差。

東羽衣駅を探索
現在の乗降ホーム
羽衣線の終着駅・東羽衣駅に到着。鳳駅を出発して3分程。列車はゆっくりとしたスピードで東羽衣駅に到着しました
鳳駅と東羽衣駅間の距離は1.7kmと、とても短いです。そんな短い距離を走る羽衣線ですが、乗車してみると地元住民や学生の方、JR⇔南海を乗り継ぎする方が多く利用されていて、重宝されているなと感じました。

東羽衣から鳳方面を撮影。住宅地を縫うように羽衣線の高架線が続いています。

羽衣線の方向幕。羽衣線内では車掌が乗務しておらず、ワンマン運転で運行されています。また、羽衣線は2駅しかないので、行先は「鳳」もしくは「東羽衣」のみで交互に表示されています。

羽衣線の普通列車は4両編成で運転されています。また、東羽衣駅にはホームが2つあります。ただし、南側(下の写真右側)のホームについては現在使用されていません。

東羽衣駅は、羽衣線の終着駅。ということで、ホーム端には車止めと羽衣線の高架線が途切れています。しかし、奥の方をよく見るともう一つ高架線があります。この高架線は南海電鉄の本線になります。

東羽衣駅の駅名標

旧降車専用ホーム
乗車してきた普通列車が鳳駅に行くのを見送ったあと、東羽衣駅の使用されていないホームを見てみます。
使用されていないホームは、降車専用ホームとして使用されていたとのこと。そして、現在乗降ホームとして使用しているホームが乗車専用ホームとして使用されていたみたいです。
そんな降車専用ホームとして使用されていた南側ホームを確認すると、現在も使用されてそうな雰囲気と綺麗さがあります。ただし、広告や駅名標といった物は一切貼られていません。



駅スタンプと券売機
東羽衣駅で一番驚いたのが、駅スタンプが設置されていることです!
東羽衣駅は無人駅で、駅スタンプが設置されているとも思っていなかったので尚更です。東羽衣駅に来たのは2度目ですが、1回目の時はスタンプを押していなかったので、今回はスタンプ帳に押しました。

東羽衣駅は無人駅。その為、普通の自動券売機と一緒に「みどりの券売機プラス」が設置されています。みどりの券売機プラスでは、特急券も購入できますし、もし分からないことがあっても遠隔でオペレーターと会話ができるので、あまり不便に感じることはないと思います。

また写真にはありませんが、東羽衣駅には改札機が3~4台設置されていました。
JR東羽衣駅と南海電鉄の高架線
東羽衣駅の外に出てきました。東羽衣駅の入口と羽衣線の線路が途切れていることが確認できます。また、手前にある歩道橋を進むと南海電鉄の羽衣駅に行くことができます。

視点を少しずらすと、交番を挟んで南海電鉄の高架橋があります。

2021年5月に完全高架化された南海電鉄羽衣駅付近。旧地上線については、撤去工事が現在も進められています。撤去後の羽衣駅周辺がどのような街並みになるか楽しみです。

タイミングよく南海電鉄の普通列車が羽衣駅を発車していきました。下の写真は、歩道橋から撮影しましたが列車の上半分しか見えませんでした。しかし、東羽衣駅のホームからは南海電鉄の車両がよく見えていました。

羽衣線と東羽衣駅の探索は以上になります。東羽衣駅周辺は探索したことが無いので、時間がある時に探索してみたいです。

おまけ
東羽衣駅から再び鳳駅へ戻った後、お腹が空いていたので鳳駅にあるうどん・そばの店に立ち寄りました(改札内外どちらでも飲食が可能)。

コロッケうどんとおにぎりセット(430円)をこの時は頂きました。この日は菓子パンやお菓子以外のものを口にしていなかったので、ゆっくりと味わうように美味しく頂きました(^^)

終わりに(管理人のつぶやき)
①東羽衣支線の当初の目的は、浜寺に存在した海水浴場への輸送を目的に造られた羽衣線。でも、夏以外は海水浴場へ行く人は少なるはずだが、他の理由は無かったのだろうか・・・
②乗換アプリで「東羽衣」を検索すると、場合によっては「羽衣」→徒歩→「東羽衣」と南海本線経由で表示される。羽衣線に絶対乗りたい時は、乗換駅で阪和線の駅を設定すると一発で表示されます。
乗車日:2021年11月27日(土)
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