2022年9月23日のダイヤ改正で無くなりました!
2000年代まで、博多駅~熊本駅の直通列車は「特急有明」や「特急つばめ」といった列車が鹿児島本線経由によって多数運行されていました。それらの列車が2011年の九州新幹線全線開通によって消滅したことは、多くの方がご存知だと思います。
九州新幹線が開通してから10年経った今。博多~熊本駅を鹿児島本線で直通する列車は年々少なくなっていき、今や1日1往復のみとなっています!以前は博多発熊本行きの普通列車などあったはずですが、いつの間にかこれだけに・・・
現在の博多⇔熊本駅間の運用パターンとして、熊本駅から福岡方面の殆どの列車は、鳥栖駅または銀水駅までの運転が日中のパターンとなっています。また、博多駅から熊本方面への列車は、遠くても熊本県最北の荒尾駅までの運転となっています。
そんな数が少なくなり貴重な存在となってしまった、鹿児島本線経由での博多~熊本直通列車のうち、毎朝運行されている「福間発熊本行き」に今回乗ってきました。
ちなみに、熊本駅方面から博多行きの列車は「八代発博多行き」と、これもまた珍しい運行がされています。「八代発博多行き」は、熊本駅や大牟田駅から博多方面に行く最終列車として運行されていますが、まだ乗ったことがないので、それはまた別の機会に・・・
目次
朝一番に福間駅へ
この日は朝4時に起きて、まだ人の少ない博多駅へ。まずは、普通列車で福間駅を目指します。
福間駅までの車両は811系をリニューアルしたCOMMUTER TRAIN車両。車内は早朝ということで空いており、快適に寝ていました(笑)
福間駅で下車すると、3番線に415系1500番台がまだ車内消灯したままで停車していました。この3番線に停車中の415系が後ほど乗車する熊本行の普通列車となります。
1日1本!熊本駅への直通列車に乗車
色んな所から「熊本」を見てみる
まずは、福間駅にある発車案内で「熊本」を確認。博多駅より北の鹿児島本線の駅で「熊本」と表示されるとなんだか違和感を感じてしまいます・・・
福間駅に設置している時刻表。福間発熊本行きは、毎朝6時31分に福間駅を出発しています。この列車の平日と土休日の違いは、途中の香椎~鳥栖駅間で運行時間が異なります。その他の区間は基本的に同じです。
これから熊本駅まで行く415系1500番台。
先程までは、「福間」となっていた方向幕が「熊本」に変わっていました。
福間駅の駅名標と熊本行きの方向幕。福間駅で「熊本」の文字を見ると不思議な感じがします。
415系1500番台の車内座席はロングシートになっています。
熊本行き普通列車は、福間駅を6時31分に定時発車。
熊本駅までの長旅の始まりです!
福岡都市圏は通勤や通学の方が中心!
列車は福間駅を出発して束の間。2つ先の古賀駅で特急きらめき1号の通過待ちで3分停車。
特急きらめき1号に追い越された後、古賀駅を出発。
この後、古賀駅から博多駅までは通勤や通学の方が多く乗車。さすがに写真を取るのは気が引けるので、座席で大人しくしていました。
福間駅を出発して37分。普通列車は福岡県の主要駅・博多駅に到着。熊本行きの普通列車は、博多駅でも3分停車します。
少々停車した後、普通列車は再び熊本に向けて出発していきました。博多駅からは2時間48分掛けて熊本駅に向かいます。
ちなみに博多駅では多数の乗客の乗降がありましたが、乗務員も博多駅で交代。運転手は途中の大牟田まで。車掌の方はなんと熊本まで乗務されていました!
博多駅から3つ先の南福岡駅で4分停車。特急かもめ5号に追い越されます。
更に南福岡駅を出発後、今度は二日市駅で10分停車。特急みどり1号と快速列車に追い越されました。
福岡都市圏を過ぎると通勤・通学が落ち着く
博多駅からも通勤・通学に向かう方が多く乗車されていましたが、そんな様子も二日市駅まで。二日市から先の車内はポツポツと乗客が座ってる程度でした。
二日市から先は基本的に降車する方が多く、鳥栖駅へ近づく頃には、最後尾車両に座ってる人は2名しかいませんでした。
鳥栖駅に到着&出発。
鳥栖駅は長崎本線との分岐駅で、長崎本線はこの後、大きく右にカーブしていきます。
鳥栖駅の次駅・肥前旭駅は、「福間発熊本行き」列車の乗車時間の中間になります(福間駅から1時間43分で到着)。
肥前旭駅を出てしばらくすると筑後川を渡り、久留米市内へ。筑後川は県境となっており、佐賀県と福岡県が分かれています。
久留米から多数乗車。
下の写真は、福岡ソフトバンクホークス2・3軍の本拠地。また、近くにあるタマホームスタジアム筑後専用駅・筑後船小屋駅を通っていきます。ちなみに、羽犬塚~筑後船小屋駅間が「福間発熊本行き」の距離的な中間地点となっています。
熊本行き普通列車は大牟田駅に到着。列車は大牟田駅で6分停車。
大牟田駅のホームに降りて写真を撮るために振り向くと、JR九州側のホーム全てに列車が止まっており、更に奥の西鉄電車も止まっていました!
急いで写真を撮っていると、西鉄電車⇒813系の順に出発していきました。ホームに降りてからわずか1分の間に4本の列車を一緒に撮ることができたので、運が良かったと思います。
熊本市内にお出かけする方を乗せながら熊本駅へ
大牟田駅から先は熊本市内へお出かけする方を乗せながら、順調に熊本駅へ向かいます。
長洲駅の前後では、車窓から雲仙普賢岳が見えました。若干霞んでますが、天気が良かったので頂上付近まで見ることができました。
肥後伊倉~木葉駅間では、九州新幹線と交差。現在は、九州新幹線が小倉・博多⇔熊本・鹿児島のメインルートとなっています。
田原坂は山越え区間ですが、415系1500番台でもあっさり超えます。
田原坂を超えるといよいよ熊本市内に突入。熊本駅直前に高架区間となり、九州新幹線と同じ高さで走行します。
乗車時間3時間28分!ついに熊本駅へ到着!!
普通列車はついに熊本駅へ到着!福間駅を出発してから3時間28分掛けて到着しました。
列車はこの後回送列車となる為、方向幕が「回送」に変わっていました。
福間から熊本までの3時間28分は同じ場所に座ることなく、途中で座席を移動しながら熊本まで過ごしました。
現在の熊本駅。つい数年前まで古い熊本駅舎が使用されていたと思いますが、工事により熊本駅舎は真新しくなっています!
終わりに
福間発熊本行き普通列車の乗車記をお届けしてきました。
なお、今回乗車した福間発熊本行きの移動距離は140km。乗車時間は3時間28分でした。
途中駅で追い越される回数ですが、特急列車が2本。快速列車が1本。合計3本でした。
上記は土休日の集計で、平日はまた異なります。気になる方は調べてみてください!
感想としては、土曜日だったということもありますが、福岡都市圏は通勤・通学で職場や学校に向かう人。大牟田から先は熊本市内へショッピングに向かう人が多かったという印象です。また、仕事⇒休日という客層の変化を一度に味わえる列車だと思います。
また、3時間30分近く乗車しましたが、途中駅の長い停車時間を利用して屈伸などをしたので、そこまで疲れませんでした。
今回乗車した福間発熊本行きですが、乗車するのは難しくなく、博多駅からでも始発後の2~3本目の列車で行っても余裕で間に合います。朝起きが苦手な人は無理ですが・・・
気になる方は、福間駅の時刻表を貼っておくので、調べて見てはいかがでしょうか?
なおこの後ですが北九州・門司港へ向かい、乗車時間が今回乗車した列車の更に上を行く普通列車に乗車して来ました。そのお話は別の機会で。
今までは、関東地方の乗車記ばかりを書いてきましたが、このブログ開始後初めて九州の鉄道乗車記を書きました。九州も調べてみると結構ネタになりそうな列車が多数走っているので、時間を見つけては乗りに行きたいです。
それでは、また次回
小倉の街を空中散歩!北九州モノレール
福岡県を4時間掛けて横断!:門司港発荒尾行き普通列車
乗車日:2021年9月5日