HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスを使用した鉄道旅のとある1日。
周遊パスで北海道各地を巡っていったのですが、行程上1日だけ余裕があり、どこへ行くか迷っていました。色々考えた結果、冬の宗谷本線に乗車したことがなく、特急宗谷に乗ったことがない!
という考えに至り、特急宗谷&特急サロベツへ乗車することに。
札幌駅近くに宿を連泊で取っていたので、札幌⇔稚内を日帰りで行ってきました。
目次
特急宗谷
札幌 ⇒ 稚内は、乗り換えなしの列車と旭川駅乗換の2パターンが存在。
札幌駅を7時30分に発車する特急宗谷は、旭川駅乗換が無い列車。乗換が無いので終点の稚内まで行く場合、同じ列車に5時間10分も乗車することになります。
261系
特急宗谷に使用される車両は261系。同じ宗谷本線を走る特急サロベツにも、261系が使用されています。
261系の特急宗谷・サロベツで使用されるヘッドマーク。「宗谷」「サロベツ」と列車名は違いますが、ヘッドマークは同じ表示でした。
車体横にあるLED行先表示。
漢字は2文字ずつなので、見た目はとてもシンプル。「LIMITED EXPRESS SOYA」だけ赤く表示されています。
261系・普通車(指定席)
261系の普通車車内。座席は2×2列の4列席。
特急宗谷・サロベツで使用される261系は基本4両編成。1号車の半分(運転席寄り)がグリーン車。1号車の半分(2号車寄り)、2号車、3号車が指定席。4号車が自由席。
1号車の指定席は、座席シートが青色でしたが号車によって緑・赤の色があります。
普通車座席の足元は、他の特急車両と同じぐらいの広さ。
テーブルは背面を使用することになりますが、最前列の場合は背面テーブルより小さいミニテーブルを使用することになります。
座席裏にドリンクホルダーは無く、ペットボトル等の飲み物はテーブルもしくは網の所に入れることになります。
261系の車内に自動販売機は無い!
乗車前に飲食物を購入し、車内へ持ち込む必要があります。
札幌~稚内を乗車予定で、もし飲食物を忘れると・・・
お察し(・∀・)
札幌 ⇒ 稚内
7時30分 札幌駅発車
札幌駅の7時30分発は特急宗谷の他に、東室蘭へ行く特急すずらん2号があります。
予定では、札幌~平和駅間を特急すずらん2号と並走バトルするところを見たかったのですが、特急すずらん2号が少し遅れて札幌駅を発車。先に発車した特急宗谷がそのまま平和駅まで先行してしまったので、並走バトルを見ることはできませんでした。(´・ω・`)
大きくカーブを曲がるところがあるので後方を見ましたが、特急すずらん2号で使用されている785系は遥か後方にいました。
261系のディーゼルの強さを見せつける結果に。
・・・長くなるので、札幌~旭川は省略・・・
9時00分 旭川駅発車
新旭川駅通過後、網走方面へ向かう石北本線と分岐。
石北本線と別れた後、少し進むと右手に旭川運転所。
全体が真っ白というわけではありませんが、屋根や車両前面は雪に覆われていました。
永山、比布を通過後、エンジンを唸らせながら塩狩峠の山登り。
9時22分 塩狩駅 通過
塩狩峠通過後、今度は山下り。
この辺りの景色は、一面の雪。普段はなかなか見ることのできない車窓。
「SLキマロキ」の文字が見えると、間もなく名寄。
文字通り「SLキマロキ」が展示されていますが、冬の時期はブルーシートに覆われ、雪で傷つかないよう保存されています。
9時56分 名寄駅
札幌駅から2時間26分。札幌~名寄駅間でも十分な乗車時間ですが、稚内までは、まだ2時間44分。
名寄駅より先、稚内方面は旭川~名寄の区間に比べ列車の本数が少なくなります。
列車が少ないということは、その分、線路に雪が積もる。そして261系は、線路に積もった雪を弾け飛ばすように突き進む。
吹き上がるように雪が散るので、所々で視界が真っ白に(笑)
10時18分 美深駅
10時33分 豊清水信号場
10時43分 音威子府駅
宗谷本線の中では一番の積雪だと思った音威子府駅。
雪かきが行われていない所は雪が積もりに積もって、ホームがどこにあるのか全く分かりませんでした。
11時06分 佐久駅
11時13分 天塩中川駅
11時49分 幌延駅
12時04分 豊富駅
12時27分 抜海駅
12時38分 南稚内駅
稚内駅の一つ手前の南稚内駅。稚内の市街地は南稚内駅寄りにあるということもあり、地元と思われる方は南稚内駅で下車。
12時44分 稚内駅(終着・4分遅れ)
南稚内駅で数分停車したこともあり、稚内駅に4分遅れて到着。ただ、雪の中5時間も走行しながら、ほぼ定刻通りに運行できるのはやはりすごいなと感じました。
特急宗谷 札幌(07:30)⇒ 稚内(12:44)※4分遅れ
冬の稚内は初めて。
せっかく稚内に来たので、駅舎の外へ・・・出たはいいものの、吹雪いているし、気温が低いから手はかじかむし体は冷える・・・
旧稚内駅の車止め。この黄色い車止めの先にも線路跡があるのですが、積雪でまったく見えず。
まあ、今年は何回も見たので見えなくても問題ないのですが。
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特急サロベツ4号
稚内駅で15分過ごしたのち、再びホーム上へ。
先ほどの261系(特急宗谷)は稚内駅到着後、折り返し特急サロベツ・旭川行きとして運転されます。
稚内まで着てたった15分で折り返しますが、意外と同様のことを行う人は多い模様。特急宗谷の稚内駅到着時のアナウンスで「稚内駅到着後、特急サロベツにご乗車の方は1度改札の外へ出てください」という放送が流されていました。
実際、この時も自分以外に数名の方が特急宗谷⇒特急サロベツ4号で往復乗車されていました。
261系・グリーン車
261系のグリーン車に乗ったことがなかったということもあり、特急サロベツではグリーン車に乗車。
261系のグリーン車は、1号車の運転台側。座席は2×1の3列シート。座席番号は8~10番。
合計9席でシートは革張りになっています。
グリーン車の窓側座席には、壁側にコンセントがあります。が、2列席の通路側座席には、コンセントが付いていません。
コンセントを利用したい場合は、窓側座席を指定するべし!
足元にペダル無しのフットレストが付いています。座席下のスペースが両サイドしかないので、足が伸ばしづらいのが少し難点。
座席の背面テーブルはありません。
背面テーブルが無い代わりに、ひじ掛けを開けて収納テーブルを取り出す方式。
ノートパソコンやタブレット、弁当を置くには問題ない大きさです。
天井には読書灯。各座席1つあります。
グリーン車の窓は、各座席1つ。パノラマではありませんが、普通車に比べると車窓は見やすいです。
稚内 ⇒ 旭川
稚内駅発車後、お腹が空いたので軽食。
稚内駅の駅舎内にあるお菓子屋・オレンジエッグのシフォンケーキを食べながら、車内でまったり。
少し前に乗ってきた宗谷本線を逆戻り。
特急宗谷の時と反対側の座席を取ったので、また違った景色を見ながら旭川へ。
稚内行きの時は見れなかった天塩川。
川の横幅が広い為か、川は凍っていませんでした。
宗谷本線の有名な秘境駅・糠南
雪でホーム一面真っ白ですが、それほど積もっていませんでした。
特急宗谷の時も「すごい雪だなー」と思いながら見ていた音威子府駅。
凄さを体験すべく、ドア前から見てみました。
除雪作業を行っている方がいましたが、明らかに間に合っていない。というより、それ以上に雪が降っているという印象。
建物を見ると屋根に雪が積もっているなど、普段見ることのできない光景を少しながら味わうことができました。
ちなみに、音威子府は宗谷本線の中で、一番積雪のある町でした。
特急サロベツは順調に南下。
15時50分 名寄駅
16時前に名寄に着きましたが、冬なので夕暮れ時。
名寄を出て30分後、16時30分には真っ暗になり、車窓を眺めるのは無理になりました。。。
16時49分 旭川駅(終着)
特急サロベツ4号 稚内(13:03)⇒ 旭川(16:49)
列車は定刻通り、旭川駅に到着。
旭川で乗り換えのためホームに降りると、3番線に2023年3月に引退するキハ183系。
特急大雪3号(網走行き)。3番ホームを眺めていると、特急サロベツから特急大雪3号に乗り換える人がチラホラ。
稚内駅の滞在を除いて、9時間乗ってきた261系。
261系は旭川駅で降車確認完了後、回送列車として旭川運転所方面へ。
前面の下の方、ヘッドマークや連結器部分は雪に覆われ、ヘッドマークは全く見えませんでした。
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おまけ(789系・グリーン車)
旭川駅で次の列車に乗り換え。
札幌まで行くので、旭川⇒札幌は特急ライラック36号に乗車。特急サロベツと同一ホームに停車しているので、スムーズな乗り換えができます。
列車は変わりますが、引き続きグリーン車に乗車。料金は乗換ありの場合でも、通し料金になるよう考慮されています。
特急ライラック36号の使用車両は789系。
789系にもグリーン車があり、261系より6席多い15席。
窓側の壁にコンセントがあり、座席分あります。ただ、通路側の人は使いづらい。
261系と違い、座席下にスペースあり。狭いですが、足を座席下まで伸ばすことが可能。
細かいところで違いはあるものの、261系と789系のグリーン車座席や設備はほぼ同じ。大きく違うのは、789系は札幌方面に向かって左が2列(C・D席)、右が1列(A席)になっているところ。
特急ライラック36号 旭川(17:00)⇒ 札幌(18:35)※10分遅れ
特急ライラック36号は、雪や他列車の影響もあり10分遅れで札幌駅に到着。ただ、グリーン車だったこともあり、そんなに気になりませんでした。
札幌⇔稚内を日帰り往復、11時間の乗り鉄旅でした。
1日中特急列車に乗りましたが、座席は快適なのでそこまで疲れませんでした。また、車内で何をするか決めていたので、退屈にもなりませんでした。
261系には車内販売が無いので、事前の飲食物購入・持ち込みが必須。それだけ気を付ければ、1日楽しめる特急列車旅になると思います。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
キハ183系・グリーン車
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乗車日:2022年12月