北海道・東日本パスを使っての乗り鉄旅の続き↓
午前中は留萌本線・峠下駅に行ってました!
「JR」の存在感がすごい!1910年に開業の留萌本線・峠下駅に下車してみた
目次
宗谷本線の普通列車で北海道で一番小さな村・音威子府へ
この日は朝早くから活動しており、札幌⇒峠下駅(留萌本線)⇒旭川⇒名寄の順で乗り鉄旅。名寄から目的地の音威子府へ向かう為、普通列車に乗車します。
名寄から先の区間は、宗谷本線の中でも人口が少ない区間を走る区間。
人口が少なくなれば駅の利用者が少なくなり、またJR北海道の合理化で廃駅になった駅も多数。その中の一つで2021年3月に駅としての営業が終了。信号場として新たな道を進み始めた豊清水信号場を通過。
どれほど乗車する人が少ないかというと、乗車した名寄発稚内行きの普通列車は、名寄駅発車時点で私を含め2名だけ!そのうちの1名は美深駅で下車。美深~音威子府駅間は私だけでした。
運転士、乗客合わせて2名のキハ54形は途中の咲来駅へ。咲来駅には、かつて使用されていたと思われる貨車が展示されていました。林業で栄えていたとのことで、木材を大量に載せて運んでいたのでしょう。
名寄を出発して約1時間。北海道で一番小さな村・音威子府村の町並みが見えてきました。
4月の音威子府周辺は、雪の残っている所が多数ありました。
音威子府駅に到着!
乗車してきた普通列車は稚内行きですが、音威子府駅で1時間停車。乗車してきたのが私だけなので、車内の乗客は0に。。。
夕日に照らされる音威子府駅の跨線橋。
この後、音威子府駅のみどりの窓口で5月に使用する某きっぷを購入。音威子府駅の営業時間が16時10分までで、営業時間ギリギリになってしまいましたが、親切に対応して頂きました。
音威子府駅の駅舎。駅舎の中には、かつて存在した天北線資料館と宗谷バスの窓口があります。JRと宗谷バスの窓口が設置されているということもあり、入口の所には「交通ターミナル」と掲示されています。
駅からは音威子府村にあるスキー場、音威富士スキー場が見えます。2022年の営業は3月に終了していたようで、スキー場には誰もいませんでした。
音威富士スキー場(音威子府村のホームページへ移動!
駅舎のすぐ横からは先ほどまで乗っていたキハ54形。
駅から徒歩30秒!ゲストハウス・イケレ音威子府
先程の場所から徒歩5秒ぐらい。視線を左に向けるとこの日の宿泊地「イケレ音威子府」に到着!
使われなくなった建物を改装しゲストハウスとして営業を開始したとのこと。駅から徒歩30秒ぐらいの所にあるので立地は◎。
客室(ベッドルーム)
中に入りフロント・・・ではなく、ゲストハウスなので共用スペースでチェックイン。チェックイン後、この日宿泊する部屋に案内してもらいました。
ゲストハウスなので、部屋の中にはベッドが4つ。しかし、予約時に1人で1部屋貸切るプランで予約した為、ベッド4つを独占!
まあ、この日宿泊したのは私一人だったようなので、その必要はなかったのですが(笑)
部屋の案内をしてもらっている時に気付いたのですが、扉上に「寮室」と書かれたプレートがありました。「寮室」というプレートは普段見ないので、「私、気になります!」という状態になっていました。
調べたところ、もともと鉄道の合宿所として使用されていた建物を改装して現在のゲストハウス・イケレ音威子府になったとのこと。ゲストハウスになっても、以前使用されていた「寮室」のプレートが残っているのは面白いです。
廊下から見える音威子府駅
部屋の前の廊下。廊下だけ見ると合宿所というより、アパートの廊下という感じがします。
廊下にある窓を開けると、1時間停車中のキハ54系(稚内行き)と音威子府駅全体が見えます。この後、キハ54形(普通列車)は稚内駅に向けて出発していきましたが、車内に乗客はいないようでした・・・。
先程のキハ54形が稚内に向けて出発してから40分後。今度はキハ40形が名寄から到着。
到着したキハ40形の普通列車は、音威子府駅止まり。誰か降りてくるかなーと思って見ていると、1名下車してきました。
共用スペース&施設
1階にある共用スペース。こちらでチェックインや夕食、朝食を頂きました。また、本棚や音威子府の観光パンフレットが置いてあり、自由に見ることができます。
洗面台と洗濯機が設置されている部屋。洗濯機はタダで利用できたので、有難く使用させて頂きました。
続いてお風呂。浴槽とも言うべきでしょうか。なんとお風呂が広い!
シャワースペースも大きいのですが、浴槽もかなり大きい。足を延ばしてゆっくり入ることができ、疲れを取ることができました。
他にも電子レンジや電子ポット、男女別のお手洗いが施設内にあります。
夜の音威子府駅&261系特急「宗谷」
夜になり、再び音威子府駅へ。
せっかく音威子府へ来たので、夜の音威子府駅の雰囲気を味わう&特急「宗谷」札幌行きを見たかったので訪れました。
さて、音威子府駅といえば黒いそばを提供していた常盤軒が有名でしたが、店主の方がお亡くなり2021年2月8日を以って閉店。1度だけ食べたことがありますが、もう一度食べたかった・・・
もう9年前になりますが、青春18きっぷで日本縦断を企んでいた時、朝5時24分発の稚内発名寄行き普通列車へ乗車し、音威子府駅で1時間の待ち時間。その時に頂きました。
当時は何も知らずにそばを注文しましたが、その時はまさか黒いそばが出てくるなんて思いませんでした。珍しく感じたのか、上の写真を撮っていたと思います(笑)
味わって食べましたが、それも懐かしい思い出です。
話は変わり、宗谷バスの窓口が音威子府交通ターミナルの中にはあります。
天北線と似たルートで辿り、稚内へ行くバス。都市間バスで札幌もしくは旭川。枝幸へ行くバスが音威子府駅を経由します。
続いてJRのみどりの窓口。音威子府駅のみどりの窓口は日曜日を除いて8:15~16:10で営業されています。それ以外の時間帯は列車で整理券&運賃支払い、もしくは車掌から切符を購入する仕組みになっています。
改札口には行先と種別が記載されているプレート。駅員がいる時はどの行先・種別に対する改札かを示す「改札中」が掲げられている・・・はず(以前はそうでした)。
音威子府駅の時刻表。
稚内方面は、普通列車が3本・特急列車が3本の計6本。名寄方面は普通列車が5本・特急列車が3本の計8本。
夕方に続き、再び音威子府駅のホーム。夜の音威子府駅を見るのは今回が初めてです。
周りが暗闇の中、ライトが音威子府を明るく照らします。予想通り、来て良かったです。
2・3番線にある駅名標。他に跨線橋側と1番線にあります。
ホーム上でしばらく探索したのち、特急「宗谷」札幌行きが予定時刻より10分遅れで到着。というのも、駅舎の中に入った瞬間アナウンスが入り、「鹿と衝突したため数分程遅れて・・・」と案内がありました。やはり北海道、野生動物はどうしても現れてしまいます・・・
音威子府駅では乗客の乗降がなかったので、直ぐに出発するかなと思っていましたが乗務員がホームへ降りてきました。どうやら鹿と衝突した先頭車両の点検を行うようでした。
点検の為にしばらく停車。そういうことで、特急宗谷に乗っていた乗客も何人か下車。音威子府駅に停車している261系をカメラで撮影していました。私も有難く、ゆっくり261系を撮影。
数分停車したのち、261系の特急宗谷は再び札幌に向けて出発。
夜の静寂の中、ディーゼルのエンジンを唸らせながら走っていく光景。261系が見えなくなった後、走行中になるジョイント音がいつまでも音威子府の町中に鳴っていました。しばらく走行したのち、遠くから261系の長い警笛音。静寂に響く警笛を聞いた瞬間、「来て良かったー!」って思ってました。
ジョイント音が微かに聞こえていましたが、音威子府の4月の夜は冷え込みます。長居せずにイケレ音威子府へ戻りました。
夜は早く寝て、早朝に糠南駅へ行って来ました!その様子は別に纏めているので、よろしければ糠南駅の訪問記もご覧ください。
糠南駅から戻ってきた後は、朝食を頂きました。
ゲストハウス・イケレ音威子府の宿泊料金&アクセス
イケレ音威子府の公式ホームページ(予約もこちらから)
2022年4月時点の料金(税込)。公式HPは税抜きで表示されています。
ドミトリールーム:3,300円
プライベートルーム:4,400円
※現地決済は現金とPayPayのみです。再び宿泊したら、PayPayでの支払いが可能になっていました。
※チェックアウトは10時
終わりに
今回宿泊したゲストハウス・イケレ音威子府は、鉄道好きな方々が結構宿泊している宿泊施設とのこと。音威子府駅5時35分発の列車へ乗る為に宿泊したり、冬のラッセル車を見る為に宿泊したりと多種多様な理由で利用されています。
音威子府村へ宿泊しましたが、散策自体は出来ていないのでまた音威子府へ行きたいと思います。その時は、イケレ音威子府をまた利用させて頂きたいと思います。
それでは、今回はここまで('ω')ノ
宗谷本線秘境駅巡り
訪問日:2022年4月