JR日高本線は、もともと苫小牧~様似を結んでいた路線。だが、2015年の高波被害により鵡川~様似駅間の運転を休止。そのまま運休が続き、2021年に同区間が廃止されました。
日高本線は苫小牧~鵡川に短縮され、残りの鵡川~様似はバス転換。ジェイ・アール北海道バスと道南バスが日高本線と同様の区間を走っています。
また、2021年4月、日高本線の部分廃止に合わせ苫小牧~えりもを運行する特急とまも号が運行開始。
2年近く運用されてきた特急とまも号に途中バス停まで乗車しました。
目次
苫小牧駅前
特急とまも号のえりも行きは、苫小牧駅の南口にあるバス停が始発。
バス停は数か所あるが、「①のりば」と書かれたバス停より発車します。
特急とまも号は1日1往復。苫小牧駅前の便は14時発。
バス停にも提示されいるが、とまも号の乗車には予約が必要。乗車1時間前に様似営業所へ電話したが、問題なく予約できた。
ジェイ・アール北海道バス
バスは発車の10分前に到着しており、ドアを開けて乗客を待っていた。
特急とまも号を運行しているのは、ジェイ・アール北海道バス。
バスの車体には、本州のJRバスでも見かける「ツバメ」とコーポレートカラーの萌黄(緑に見える)・赤よりのピンク色のラインが描かれている。
乗車時、運転手へ予約時の名前を伝え乗車。発車まで時間があったので、5分ほど待ち時間。
運賃支払いは後払いで、現金・交通系ICカードが利用可能。
窓側にUSBポート。コンセントは無い。
特急とまも号(苫小牧駅 ⇒ 堺町西一丁目)
14:00発 苫小牧駅
14時ちょうどに苫小牧駅前を出発。この日、苫小牧駅から乗車したのは、自分1人という寂しい乗車人数。
苫小牧駅出発後に停車するバス停は、王子総合病院前・イオンモール苫小牧・沼ノ端駅北口。
えりも行きの場合、苫小牧~沼ノ端駅北口は乗車のみ。厚賀橋~えりもは降車のみで、途中バス停から乗車はできない。
最終的に、この日の乗車人数は合計7人。
王子総合病院 5人
イオンモール苫小牧 0人
沼ノ端駅 1人
日高自動車道(沼ノ端東IC~日高厚賀IC)
沼ノ端駅出発後、国道234号経由で日高自動車道・沼ノ端東ICへ。
沼ノ端東ICから高速道路を走行していきます。
日高厚賀ICで日高自動車道は終了。
日高厚賀ICより先、静内方面に延伸工事が行われているが、2023年時点では厚賀まで。
高速道路を降りた後は、国道235号を走行。
国道235号(厚賀~浦河)
どんよりとした天気が続いていたが、厚賀を通過する頃に吹雪き始める。
ただ、遠くが見えないという訳ではなく、国道235号線に入って早速、日高本線の廃線跡が見え始める。
国道235号と日高本線は所々並行しており、車窓を眺めていると線路跡を見ることができる。
海を見ていると、右手下に日高本線の駅跡が見える。ホーム上にショベルカーがおり、工事の拠点になっている様子。
場所的に大狩部駅。ホームや駅名標の枠、建物(待合室?)などは残っていた。
大狩部を過ぎると、日高本線と国道235号は並行。線路は残っており、日高本線跡がバス車内からでも分かる。
踏切があった所はアスファルトに舗装されており、踏切の設備は撤去されていた。
天気も相まって15時30分には暗くなってきた。
静内市内で3人下車。
15:40着 静内(しずない)
静内バス停で、休憩のため10分停車。
静内からとまも号に乗ろうとしていた人がいたが、当たり前だが降車専用なので乗ることは許されず。静内~浦河・様似のバス本数は少ないので、乗車できるようしたら良いのにと思った。
15:50発 静内
静内周辺も日高本線の廃線跡が残っている。
日高本線は海側、国道235線は山側を通っていたが、静内~東静内の途中で交差。日高本線が山側を通るようになり、線路跡が見えなくなる。
線路が見えなくなり、更に天気も悪化。16時には外も暗くなり、車窓も見づらくなったので、残りは車内でゆったり。
16:38着 堺町西一丁目
定刻より5分早く堺町西一丁目に到着。
自分が降りたことで、車内は残り3人。ごく僅かな乗客を乗せたバスは、様似方面へ向かいました。
終わり
日高本線の転換バスとして運行開始された特急とまも号。列車とは違い、リクライニングシート・USBポートがあるなど、設備面では満足できる車内空間。
ただ一方で、予約制・途中バス停での乗降不可など、変に乗車制限を設けているのがどうなんだろうと思いました。この日は7人しか乗車しておらず、空気輸送ではないにしろ、少し寂しい車内でした。
日高本線の代替というのであれば、途中の主要バス停での乗降も可能にすれば、もう少し乗車率は上がるのかなと思った乗車でした。
時刻・運賃の詳細
高速乗合バス「特急とまも号」(ジェイ・アール北海道バスHP)
それでは、今回はここまで('ω')ノ
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乗車日:2022年12月